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日販/3月は10年ぶりの2カ月連続増、コミックがけん引

2019年04月04日 10:20 / 月次

日本出版販売が発表した2019年2月の雑誌・書籍・コミック売上動向によると、雑誌・書籍・コミック合計売上は前年同月比2.7%増となった。

2月に引き続き、2か月連続での前年超えとなった。

現在と同様の統計を開始した2008年7月以降、2か月連続での前年超えは初となり、前回は10年以上前に遡る。

また、書籍1.0%増、コミック13.7%増、開発品12.2%増と前年同月を上回った。

書籍の100%超えは2016年2月以来、約3年ぶりとなる。

売上好調の主要因はコミックで、コミック購入1冊あたりの価格は約3%増加し、かつ1回あたりの購入冊数は約7%増加している。

書店店頭では、「コミック1巻試し読み」施策を全国500店舗で展開、2019年2月下旬からは「マンガ大賞2019」を全国書店で展開し、読者と新しいタイトルとの出会いを生む施策に取り組んでいる。

書籍の店頭売上前年比は101.0%ですが、そのうちの

書籍は、総記、実用書、ビジネス書、専門書、学参、児童書、新書の7ジャンルで100%超えとなった。

中でもビジネス書は『FACTFULNESS(ハンス・ロスリング/日経BPマーケティング)』や『メモの魔力(前田裕二/幻冬舎)』に牽引され、増12.3%と大幅に売上を伸ばした。

『一切なりゆき(樹木希林/文藝春秋)』の累計発行部数100万部突破や、『ゼロトレ(石村友見/
サンマーク出版)』のTV パブリシティによる売上増加など、他ジャンルにも追い風が吹いた。

新刊・既刊の内訳は、新刊95.8・既刊102.9%。今回の書籍の好調は、発売から3か月以上経過した商品が堅調に売れている結果だった。

コミックは、「ONE PIECE 92(尾田栄一郎/集英社)」の他、1月からTVアニメ化されている「約束のネバーランド(出水ぽすか/集英社)」や「五等分の花嫁(春場ねぎ/講談社)」の既刊も好調で、8カ月連続の前年越えとなった。

開発品は、「Hey!Say!JUMP カレンダー 2019.4-2020.3」や「King&Prince カレンダー 2019.4→2020.3」などのジャニーズカレンダーに加え、宝島社の「Lee BACKPACK SET BOOK RED
version/BLACK version」や「STARBUCKS OFFICIAL BOOK」が牽引し、2018年1月以降、15カ月連続で前年超えとなっている。

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