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平和堂/2019年2月期、8期ぶりに減収

2019年04月04日 10:30 / 決算

平和堂が4月4日に発表した2019年2月期の連結決算によると、売上高4376億3600万円(前年同期比0.1%減)、営業利益135億5000万円(2.7%減)、経常利益145億1500万円(1.9%減)、親会社に帰属する当期利益85億8500万円(9.0%減)となった。

<平和堂のホームページ>
平和堂

売上高は8期ぶり減、営業利益3期連続減、経常利益3期連続減、純利益2期ぶり減となった。

小売事業は、売上高4162億5200万円(0.2%減)、経常利益は133億2300万円(2.1%減)だった。

中核企業の「平和堂」では、改装効果や青果の相場高影響などもあり増収となったが、人件費の増加により経常減益。

既存店の活性化として改装投資を計画的に進めアル・プラザ津幡(石川県河北郡)、フレンドマート五個荘店(滋賀県東近江市)など計18店舗(食品大規模10店舗、食品小規模7店舗、衣住3店舗(食品と同時2店舗))において売場の改装を実施。

商圏の特性に合わせた品揃えや売場展開の変更、老朽化した什器の入れ替え、ストア・ロイヤルティの向上に努めた。

また、4月にはフレンドマート大津テラス店(滋賀県大津市、直営面積1550m2)、11月にはフレンドマート健都店(大阪府吹田市、直営面積1736m2)、フレンドマート八幡鷹飼店(滋賀県近江八幡市、直営面積1521m2)、2月には京阪交野タウン内に、フレンドタウン交野(大阪府交野市、売場面積9650m2、NSC型ショッピングセンター)を開設した。

商品面では、消費の二極化が継続する中、鮮度感やライブ感を高めた生鮮売場の強化や、味や素材、品質を高めた自社開発商品「E-WA!」の拡大を進めた。

高頻度商品におけるEDLP販売期間の長期化やカード会員様向けのセール、均一価格での販売にも注力。

販促面では、HOPモバイル会員様向けクーポンの商品増やHOPカード会員様募集の強化、HOP電子マネー利用、事前入金の際、特定日にポイントを付与するサービスを行うなど、さらなる固定客作りを推進した。

中国湖南省で小売事業を展開する「平和堂(中国)有限公司」は、競合出店の影響もあり減収となったが、AUX広場店開業投資の5年償却終了による減価償却費の減少等により経常増益だった。

滋賀県でスーパーマーケットを展開する「丸善」は、競合影響により減収・経常減益。

書籍、CD・DVD販売・レンタル業を展開する「ダイレクト・ショップ」は、主力販売品目の低下傾向が継続し減収・経常減益の赤字決算となった。

小売周辺事業の売上高は60億6700万円(0.3%増)、経常利益は19億3000万円(4.0%増)。

惣菜・米飯および生鮮品の製造加工を営む「ベストーネ」は、食品センターの設備の有効活用による製造数の増加により増収・経常増益となった。

その他事業の営業収益は153億1600万円(2.3%増)、経常利益は4億900万円(47.6%増)。

外食事業を展開する「ファイブスター」は、サービス・品質の向上により売上高、粗利益率が前年を上回ったことにより増収・経常増益だった。

次期は、売上高4400億円(0.5%増)、営業利益120億円(11.4%減)、経常利益127億円(12.5%減)、親会社に帰属する当期利益63億円(26.6%減)を見込んでいる。

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