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シズラー/東京国際フォーラムに客席数210席のアジア最大店舗

2019年04月03日 17:30 / 店舗レポート

ロイヤルグループのアールアンドケーフードサービスは4月5日、東京・有楽町駅前の「東京国際フォーラム」地下1階に、アジア最大となる「シズラー東京国際フォーラム店」をオープンする。

4月3日、関係者向けに内覧会を開催した。

<シズラー東京国際フォーラム店>
シズラー東京国際フォーラム店

店舗面積は686m2、客席数210席を展開する大型店舗で、1年を通じてさまざまなイベントが開催される「東京国際フォーラム」に出店することで、シズラーの新たな顧客を開拓する。

同じロイヤルグループのロイヤルコントラクトサービスが2018年12月25日まで運営していた「有楽町カフェ&ダイニング」を「シズラー」に業態転換した。

<店内>
店内

シズラーは1958年アメリカ・カリフォルニアで創業したレストラン。肉が「じゅうじゅう」と焼ける音「Sizzle(シズル)」から店名をシズラーとした。

1991年に東京・西新宿に1号店「シズラー新宿三井ビル店」をオープンして日本に上陸し、1999年には最大16店舗まで拡大した。しかし、外食市場の縮小もあり店舗数を9店舗までに縮小していた。

<看板メニューのプレミアムサラダバー>
看板メニューのプレミアムサラダバー

2011年からは店舗コンセプトを「グリル&サラダバー」から「プレミアムサラダバー&グリル」に変更。2012年を100%とした場合の2018年既存店伸び率は、29.4%増と大幅に伸長した。

上村浩二社長は、「サステナビリティ、環境、健康といったことに関心が集まる中で、野菜への注目も集まっている。従来のステーキレストランではなく、産地にこだわった野菜を味わえるレストランとして、プレミアムサラダバーを打ち出した」と語る。

<上村社長>
上村社長

看板メニューの「シズラープレミアムサラダバー」は、フレッシュサラダ、デリサラダ、フルーツ、ホットフード、スープバー、デザートバー、ドリンクバーなどを食べ放題で提供する。

平日ランチ大人税込2138円、65才以上1868円、平日ディナー大人2678円、65才以上2354円、祝日大人2462円、65才以上2192円で提供する。子どもは終日、小学生1328円、幼児950円で提供している。

<サラダバーの野菜>
サラダバーの野菜

店舗コンセプトの変更前は、出来合いの商品や作り置きの商品もサラダバーに入れていたが、店舗コンセプト変更後は、鮮度にこだわり、店内調理にこだわった鮮度感のある野菜を強化した。

東京国際フォーラム店では、全部で55ポットを用意し、豊富なサラダバーを提供する。

<サラダバーでは豆・根菜・海藻も提供>
サラダバーでは豆・根菜・海藻も提供

東京国際フォーラム店からの新たな取り組みとして、東京都内で新規就農した非農家出身の生鮮者グループ「東京NEO-FARMERS!」が生産した野菜をプレミアムサラダバーで提供する。

4月は端境期のため、「ほうれん草」と「のらぼう菜」の2種類を導入するが、順次、提供する野菜を拡大する計画だ。

<東京NEO-FARMERS!が生産した野菜を提供>
東京NEO-FARMERS!が生産した野菜を提供

常時25種類の野菜の野菜を提供し、豆や根菜も提供する。ドレッシングは、ノンオイル和風ドレッシング、イタリアドレッシング、オニオンドレッシング、グリーンコッデス、シーザードレッシングの5種類をそろえた。

<ドレッシングコーナー>
ドレッシングコーナー""

ドレッシングのほか、より野菜本来の味わいを楽しめるオリーブオイルやグレープシードオイル、バルサミコ酢などの調味料も豊富にそろえた。

<オリーブオイルやバルサミコ酢も用意>
オリーブオイルやバルサミコ酢も用意

野菜を中心とした惣菜も常時10種類提供するほか、果物7種類を用意した。

<野菜を活用したデリも提供>
野菜を活用したデリも提供

コーンチップ、フラワートルティアもそろえ、食べ応えのあるメニュー構成とした。

<コーンチップ、フラワートルティア>
コーンチップ、フラワートルティア

<フラワートルティヤのディップも豊富に用意>
フラワートルティヤのディップも豊富に用意

そのほか、ホットメニューとしてグラタン、リングイネ、カレーを展開。スープバーも提供する。

平日ランチ限定で、サラダバーは専用プレート2枚、ドリンク2回、スープ、デザートは各1回まで楽しめる「ランチエクスプレス」(1468円)を提供。

店舗周辺のOLなどビジネスパーソンの利用を想定している。

<ホットメニューも提供>
ホットメニューも提供

サラダバーでは、専用の屋根付き什器を採用。既存の什器はサラダを下から冷やしていたが、新型什器はサラダの上部からも冷気を出すことができ、品温を4℃に保つことができる。

男性でも女性でも見やすく取りやすい位置を研究し、サラダバーの上部にガラス製の屋根を設置した。

ガラス屋根を付けたことで、従来のサラダバーよりもお客自身がより衛生的に、サラダを盛りつけられる工夫をした。

<ガラス屋根付き什器で衛生管理を強化>
ガラス屋根付き什器で衛生管理を強化

2012年から既存店舗の改装を実施し、サラダバーの強化を実施。デザートのメニュー拡大やホットメニューの充実を図ってきたことが、既存店好調の要因となっている。

2016年までにサラダバーを中心とした改装を実施。現在は、第2フェーズとして、店舗の外観、内観など美観に着目した既存店改装を進めている。

<デザートバーも充実>
デザートバーも充実

デザートバーではソフトクリーム、ミニケーキといった冷たいデザートバーのほか、プディング、アップルクランブルといった温かいデザートも提供する。

<冷たいデザート>
冷たいデザート

<温かいデザートも用意>
温かいデザートも用意

グリルメニューは、メニュー数を絞り込むことで、1品あたりの提供スピードの向上と品質の向上に努めた。

<Lボーンステーキ>
Lボーンステーキ

平日のランチでは、リブロースステーキ2084円、みつせ鶏もも肉のグリル1544円、やまと豚ロースのグリル1706円やサーモンのグリル1652円、真鯛のグリル1760円などを提供する。

東京国際フォーラム店では4月5日から5月6日、オープン記念メニューとして「Lボーンステーキ(サラダバー付き)」を6458円で販売する。

新たな省力化設備として、ロータリー式グリルを導入。これまでは全メニューをチャコールグリルで焼き上げていたが、ハンバーグとチキンメニューはロータリー式グリルで調理することで、新人でも安定した品質でメニューを提供できる体制を整えた。

サラダバーの運営を効率的に行うため、調理後の野菜を冷やす冷蔵庫を厨房と店舗の間に配置した。店舗と厨房の間にパススルー冷蔵庫を配置することで、調理から盛付けまでの作業動線を短縮した。

<客席>
客席

客席はテーブル席を中心に配置した。200席を超える大型店舗だが、東京国際フォーラムはイベントが多く開催されるため、イベント来場者の集客も見込んでいる。

<20人収容の個室も用意>
20人収容の個室も用意

店舗周辺には約4000の事業所があり、夜のディナータイムは、接待や商談での利用も想定される。そのため最大20人まで、収容できる個室を完備した。

上村社長は、「東京国際フォーラム店は特殊な立地であり、通常は10%程度の外国人のお客様が20~30%に増加することも予想される。平日はオフィス需要を取り込みながら、土日はファミリーのニーズも取り込み新たなシズラーの客層を開拓したい」と語った。

今後の出店については、「環状8号線内で大田区や神奈川の港北エリアに路面店での出店したい。店舗面積で430m2~500m2程度の路面店を東京、神奈川、千葉で年に1店舗程度出店したい」と述べた。

店舗概要
所在地:東京都千代田区丸の内3-5-1
東京国際フォーラム Aブロック地下1階
アクセス:JR有楽町駅国際フォーラム口から徒歩1分
東京メトロ有楽町線有楽町駅D5出口地下コンコース直結
営業時間:11時~23時、ランチ11時~15時
定休日:不定休
店舗面積:686m2
席数:210席(20人対応の個室1室)

■シズラー
https://www.sizzler.jp/

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