日本百貨店協会/7月の売上高4カ月連続マイナスの4971億円
2019年08月21日 13:30 / 月次
日本百貨店協会が8月21日に発表した7月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象78社・215店)の売上総額は約4971億円(前年同月比2.9%減)となり、4カ月連続のマイナスとなった。
長梅雨による日照不足や低温多雨の影響から盛夏アイテムが不振だったことに加え、日曜日の前年比1日減も響いた。月末の梅雨明け以降、気温の上昇に伴い復調を示したが前年実績には届かなかった。ラグジュアリーブランドや時計を中心とした高額品や免税売上は引き続き好調だった。
顧客別では、インバウンド(シェア5.7%)が3.4%増(281億円)と6カ月連続でプラスした。購買客数(3.7%減/2カ月連続)は前月より2.3ポイントダウンしたものの、購買単価は7.3%増と高伸した。
一方、国内市場(シェア94.3%)は3.2%減となっている。
地区別では、10都市のうち、2都市(大阪、広島)で前年をクリアしたが、合計では1.9%減と4か月連続でマイナスした。地方(10都市以外の地区)は5.3%減(27カ月連続)と、依然として苦戦が続いている。
商品別では、宝飾・時計など高額品(美術・宝飾・貴金属/8.6%増/6カ月連続)と化粧品(0.5%増/52カ月連続)が牽引し、雑貨が1.7%増と6カ月連続プラス。身のまわり品(2.9%減)は、夏物の婦人靴やアクセサリーなどの動きが鈍く、マイナスに転じた。
主力の衣料品(6.9%減)は、天候与件から季節需要が盛り上がらず、特に、軽衣料の動きが鈍かった。食料品(1.9%減)は、菓子(2.3%増/6カ月連続)が好調だったものの全体では前年実績には届かなかった。
全国162店舗で展開した「プレミアム サマー バザール」は、自社イベントとの連携などにより集客に寄与した店舗もあり、一定の成果が得られた。
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