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コンビニ/7月既存店セブン2.7%増、ファミマ6.5%増、ローソン5.0%増

2021年08月16日 15:05 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した7月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比は、セブン-イレブンが2.7%増、ファミリーマート6.5%増、ローソン5.0%増、ミニストップ8.4%増となり、全社で前年を超えた。

■セブン-イレブン(2021年2月期:チェーン全店売上高4兆8706億円)
既存店売上高は、前年同月2.7%増、客数0.5%増、客単価2.2%増となった。
チェーン全店売上高4.4%増、店舗数は2万1111店だった。

7月度は、昨年よりも全国的に早い梅雨明けとなったことに加え、気温上昇や日照時間の増加により、ソフトドリンクやアイスクリーム、冷たい麺類などの販売が伸長し、既存店売上と客数の前年比は昨年を上回った。

また、新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、ワンストップショッピングの傾向が継続しており、客単価は昨年を上回った。

■ファミリーマート(2021年2月期:チェーン全店売上高2兆7643億円)
既存店日商は6.5%増、客数4.0%増、客単価2.5%増。全店売上高7.0%増となった。

店舗数は単体では、出店17店、閉店11店、純増6店、合計1万5723店だった。エリアフランチャイズは、沖縄329店、南九州388店、JR九州リテール205店、合計922店で、国内合計1万6645店となった。

7月20日から実施した全23種類のカレー味の商品を発売したキャンペーン「ファミマ夏のカレー祭り」など、引き続き40周年企画「40のいいこと!?」に関する各種施策や商品が好調に推移し、今年度に入り継続して好調に推移している売上・客数は、今月も前年を上回る実績となった。

また、例年より早い梅雨明けの影響もあり、看板商品のフラッペや冷し麺、飲料などが好調に推移したほか、日常使いの日配・生鮮品や冷凍食品も継続して好調を維持した。加えて、東京オリンピック開幕による自宅観戦需要の効果もあり、ワンハンドで食べられる惣菜や応援グッズが好調に推移した。7月13日から実施した夏の700円くじキャンペーンは、客数・客単価の押し上げに貢献した。

■ローソン(2021年2月期:チェーン全店売上高2兆3497億円)
既存店売上高5.0%増、客数2.2%増、客単価2.8%増。全店売上高8.0%増。
店舗数はグループで、出店29店、閉店15店となり、総店舗数は1万4634店となった。

生鮮品や冷凍食品・日配食品などは、日常使いの商品の需要が依然高く、売上が伸長した。米飯は、チルド商品の「これが弁当シリーズ」や、リニューアルしたおにぎりの定番商品などが好調に推移した。調理麺(冷し麺)やアイスクリーム、ソフトドリンクは、気温の上昇に合わせて品ぞろえを強化し販売が伸長した。

カウンターファストフードは、リニューアルを実施した「炭火焼鳥」が人気となったほか、「からあげクン」「鶏から」などの定番商品が堅調に推移した。店内調理サービス「まちかど厨房」は、地域ごとのニーズに合わせたご当地丼弁当などが好評を博した。酒類は、自宅でのオリンピック観戦などによる需要の高まりを背景に、好調に推移した。

玩具は、「鬼滅の刃」や人気アイドルグループの関連商品、季節商材の花火などが売上に寄与した。なお、たばこは既存店売上高前年比を2%程度押し上げる要因となった。

■ミニストップ(2021年2月期:チェーン全店売上高2909億円)
既存店1店1日当たり平均売上高は8.4%増、客数4.7%増、客単価3.5%増となった。全店売上高は7.7%増だった。
店舗数は、出店1店、閉店2店で、期末店舗数は1981店となった。

昨年よりも早い梅雨明けの影響を受け、ソフトドリンク・酒類・アイスクリームなどの需要が高まった。また、テレビ番組で紹介されたスイーツの売上も好調に推移したことにより、客数と売上が伸長した。

コンビニエンス部門は、定期的に新商品を発売する「駅弁風弁当」シリーズや、人気の外食チェーンとのコラボレーション商品の販売が好調に推移した弁当類、水や炭酸飲料を中心に伸長したソフトドリンク、テレビ番組で紹介されたスイーツの売上が前年同月の実績を上回った。

店内加工ファストフード部門は、「シャインマスカットソフト」や「ハロハロ 果実氷練乳いちご」などの新商品の販売が好調に推移したコールドスイーツや、テレビCMの放映を継続する店内調理惣菜の売上が前年同月の実績を超えた。

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