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イオン/新型コロナ感染拡大で、8月既存店イオンリテール5.2%減

2021年09月13日 13:40 / 月次

イオンが9月10日に発表した8月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール5.2%減、イオン北海道0.2%減、イオン九州3.3%減となった。

また、スーパーマーケットのマックスバリュ東海1.0%減、マックスバリュ西日本3.2%減だった。ミニストップは3.5%減、ドラッグストアのウエルシアホールディングスは0.7%増だった。

<主な連結各社の月次売上高前期比伸び率一覧>
主な連結各社の月次売上高前期比伸び率一覧

8月は、お盆を含めた中旬の気温低下や、記録的な豪雨に伴い西日本を中心に被害が発生するなど、不安定な天候となった。また、新型コロナウイルス変異株の感染拡大で1日あたり新規感染者数が急速に増加し、過去最多を記録した。それに伴い緊急事態宣言地域の段階的な拡大や期間延長が実施され、消費にも影響があった。

このような環境下、総合スーパー事業のイオンリテールは、外出自粛による内食需要に対応し、農産、水産、畜産部門の売上は前々年対比で2桁増となったほか、デイリー、リカー部門も前々年実績を上回った。また、ネットスーパーにおいても、カップ麺や冷凍食品の売上が伸長したことに加え、スポーツの自宅観戦や帰省自粛による自宅での食事需要を取り込み、刺身などの生鮮品も好調に推移した結果、売上前年比は3割近く伸長し、前々年比では約6割増加した。

スーパーマーケット事業は、地域の食材を原材料とした商品開発など商品力の強化に注力したことに加え、帰省自粛に伴う需要の変化にも対応し、前々年を上回る既存店売上となった。

ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングスでは、併設を進めている調剤部門が4カ月連続で売上高2桁増とけん引した結果、既存店売上は4カ月連続で前年を超えた。

なお、マックスバリュ西日本は、2021年3月1日付けで、旧マルナカと旧山陽マルナカと合併し、イオン九州は2020年9月1日付けで、マックスバリュ九州と合併している。

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