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東京地区百貨店/8月売上は12カ月連続プラスの38.4%増

2022年09月26日 10:20 / 月次

日本百貨店協会が9月22日に発表した2022年8月の東京地区百貨店(12社24店)の売上高概況によると、売上高は約1031億円(前年同月比38.4%増)で、12カ月連続のプラスとなった。

<8月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1031億円 38.4%増
総店舗面積 79万5078m2 1.1%減
総従業員数 1万4819人 4.2%減

8月の東京地区は、売上高38.4%増(12カ月連続)、入店客数33.9%増(11カ月連続)と共に二桁増となり前年実績を上回った。前年の緊急事態宣言による営業制限の反動等のプラス要因と、猛暑や新型コロナ感染拡大等のマイナス要因がある中、春先からの回復基調には若干停滞感が見られた。コロナ前の2019年比では、売上高は10.7%減、入店客数は32.5%減と前月より売上は2.3ポイント、入店客数は6.7ポイントダウンした。

商品別では、5カ月連続で主要5品目全てプラスとなった。衣料品(42.4%増/11カ月連続)は、カットソー、Tシャツ、ブラウス、ワンピースといった盛夏商材に加え、秋物軽衣料にも動きが見られた他、ビジネス回帰でスーツやワイシャツ、ネクタイ等も動いた。

身のまわり品(58.0%増/12カ月連続)でもビジネス需要の戻りを受け、紳士、婦人共にシューズやバッグが好調だった他、国内旅行向けのスーツケース等も好調だった。増勢が続くラグジュアリーブランドは、価格改定の影響が続く中、富裕層の強いニーズに支えられ一段の伸びを示した。身のまわり品はコロナ前の2019年実績も上回っている。

雑貨(32.5%増/12カ月連続)は、化粧品で一部ブランドの価格改定前の駆け込み需要が見られた他、特に香水等のフレグランス商材に動きが見られた。食料品(27.0%増/12カ月連続)は、帰省土産需要で和・洋菓子共に非常に好調だったほか、生鮮食品も進物や帰省需要から青果が好調で3カ月ぶりにプラスに転じた。

9月15日時点での商況は、前年比約31%増で推移しているが、消費増税前の駆け込み需要があった2019年比では約13%減で推移している。

■東京地区百貨店の7月実績
東京地区百貨店/7月売上は11カ月連続プラスの17.6%増
https://www.ryutsuu.biz/sales/o082347.html

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