日本百貨店協会/8月売上高は6カ月連続プラスで9.6%増
2022年09月26日 10:30 / 月次
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日本百貨店協会が9月22日に発表した2022年8月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象71社・187店)の売上総額は約3494億円(前年同月比26.1%増)だった。
<8月の実績>
実数 | 前年同月比 | |
売上高総額 | 3494億円 | 26.1%増 |
総店舗面積 | 488万8921m2 | 1.3%減 |
総従業員数 | 5万5383人 | 3.0%減 |
8月の売上高は26.1%増、入店客数は26.2%増と、共に二桁の伸びとなった。売上高は6カ月連続でプラスだった。8月は夏期休暇の帰省や旅行で人の往来が活発化したことから、新型コロナ感染状況がピークとなり、主要顧客の高齢層を中心に外出自粛傾向が見られたものの、前年の緊急事態宣言等による営業制限の反動や、各社が実施し好評を得た物産展やセールなどの企画催事、更には一部高級ブランドにおける価格改定前の駆け込みなども含め業績を下支えし、前年実績を上回った。しかしコロナ前との比較では、2019年比で14.1%減と前月より5.0ポイントダウンした。
顧客別では、国内市場は24.3%増(6カ月連続/シェア97.4%)、インバウンドは水際緩和等から176.0%増(5カ月連続/シェア2.6%)となった。2019年比では、国内市場が10.8%減だった一方、インバウンドは64.0%減と、実質的な商況の厳しさに変化はない。
地区別では、全地区で対前年増となり、大都市(10都市/11カ月連続)が31.6%増、地方(10都市以外の地区/5カ月連続)は12.4%増と、共に二桁伸びを示した。
商品別では、主要5品目全てで前年実績を超えた。特に、ラグジュアリーブランドや時計、宝飾品等高額品は増勢が続いており、美術・宝飾・貴金属は2019年実績も上回っている。衣料品や靴・鞄等のファッション雑貨は、盛夏アイテムに加え、秋物商材にも動きが見られた。オケージョンニーズからフォーマル関連も好調だった。食料品は、帰省など手土産需要から和洋菓子が高い伸びを示した。生鮮食品は、不漁や大雨による葉物野菜の高騰などで苦戦したものの、前年比ではプラスに転じた。
新型コロナ感染者数は減少傾向にあるが、加盟各店では、感染防止対策に引き続き注力しつつ、これから本番を迎える秋冬商戦を前に、業績回復に向けた企画を積極的に進めている。
■日本百貨店協会の7月実績
日本百貨店協会/7月売上高は5カ月連続プラスで9.6%増
https://www.ryutsuu.biz/sales/o082346.html
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