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ショッピングセンター/9月既存SC売上12.7%増、前年に比べ外出需要増

2022年10月25日 10:40 / 月次

日本ショッピングセンター協会が10月25日に発表した9月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、既存SCの売上高は前年同月比12.7%増となった。

月度 総合 テナント キーテナント
7月 5.5%増 6.8%増 0.7%増
8月 15.8%増 19%増 4.1%増
9月 12.7%増 15.3%増 3.1%増

前年同月は全国的に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置(以下、宣言等)が発出され、休業や時短営業の影響を受けたが、今年は行政による行動制限がなかったことや、新型コロナウイルスの感染状況が徐々に落ち着いてきたことで外出需要が高まり、反動増となった。ただし、台風により臨時休館や営業時間短縮などを行い、売上に影響したSCがあった。

2019年と比較すると18.6%減となり、8月の16.1%減からさらに2.5%減とマイナス幅が大きくなった。2019年9月は、10月からの消費税増税前の駆け込み需要があり、その反動減によるものである。

テナントは、前年同月比伸長率15.3%増となった。業種別に見ると、前年に宣言等で影響を受けた飲食がSC周辺でのイベント開催や館内の販促イベント実施による来館者増で好調だった。ファッションは下旬からの気温低下により、アウターなどの秋物衣料が高稼働した。

キーテナントは、前年同月比伸長率3.1%増となった。中心地域・大都市は引き続き百貨店の売上が牽引した一方、周辺地域では前年に宣言等の影響で内食需要の高かったスーパーなどがその反動減と商品値上げの影響で伸び悩んだ。

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