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日本百貨店協会/1月の売上高は23カ月連続プラス7.1%増

2024年02月27日 10:30 / 月次

日本百貨店協会が2月22日に発表した1月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象72社・180店)の売上総額は約4593億円(前年同月比7.1%増)だった。

<1月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 4593億円 7.1%増
総店舗面積 467万8594m2 3.3%減
総従業員数 5万563人 6.3%減

1月の売上高は7.1%増、入店客数も5.2%増と、共に23カ月連続のプラスとなった。一部店舗において能登半島地震による影響も見られたが、インバウンドと高付加価値商材が牽引した他、コロナ5類移行で行動制限が無くなった初商は堅調で、各社が企画した物産展等の催事やイベントも奏功した。コロナ前の売上高(2020年比)でも0.2%増とプラス基調は継続している。

顧客別では、円安などを追い風にインバウンドが105.9%増(22カ月連続/シェア8.7%)の399億円と、1月として過去最高(2020年1月316億円)を更新し、2020年比でも25.7%増と好調に推移した。国内市場も2.4%増(23カ月連続/シェア91.3%)とプラスを維持している。

地区別では、インバウンドが好調な都市(10都市/9.2%増/28カ月連続)が9地区で前年実績を超え、この内、5地区(福岡、大阪、札幌、神戸、京都)で二桁増を示した。インバウンド需要が徐々に浸透してきた地方(10都市以外の7地区/0.4%増)も、2カ月ぶりにプラスに転じた。

商品別では主要5品目全てで前年をクリアし、身のまわり品、雑貨、美術・宝飾・貴金属、食料品、菓子はコロナ前の実績も超えた。特に、ラグジュアリーブランドのバッグや時計、宝飾品など高額商材は、依然需要の強さに変化なく増勢が続いている。

化粧品はインバウンドの押し上げ効果などもあり高伸した。主力の衣料品は天候与件から防寒着が苦戦したものの、クリアランス期間にもかかわらず、ジャケットやニット、カットソー等のプロパー商材が健闘した。食料品は2カ月ぶりにプラスに転じた。ギフトや手土産、インバウンド需要などから菓子が牽引した他、食品関連の福袋も伸長した。

バレンタイン商戦では、WEBによる先行予約の他、多様化する需要を捉えた商品展開や関連スイーツ、イートインなどリアル会場でのイベントも好評で、好調な滑り出しを見せた。

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