トライアル/スマートレジカート・スマートカメラ導入の次世代店舗
2018年02月15日 11:45 / 店舗
トライアルカンパニー、パナソニック、Remmoは2月14日、福岡市にスマートレジカート・スマートカメラを導入した次世代店舗「スーパーセンタートライアルアイランドシティ店」をオープンした。
トライアルが独自に開発した商品動向を分析することができるスマートカメラと、パナソニックが開発したお客の動きを分析できるVieurekaプラットフォームを使ったスマートカメラを店内に計700台設置し、その分析結果を元に、商品の見つけやすさや品そろえを改善し、商品棚の欠品を防ぎ、より一層の顧客満足度の向上に役立てる。
レジ待ちをなくすためにRemmoとの共同開発で生まれたタブレット決済機能付きのレジカートを導入しており、日本初の「スマートな購買体験」を実現したスマートストアを目指す。
同社は、「こうした効率化や合理化によって、お客の不満を解消し、商品をより安く販売できる。例えば、10%の効率化をすれば、その分をお客に還元し、同じ商品であっても10%安く販売できる」という。
アイランドシティ店は、旗艦店という位置づけだが、今後、さらにITや合理化によってさらなる効率化を実現した店舗も開発したいという。
アイランドシティ導入事例をもとに、数年内に福岡県下全店に、スマートレジカートやスマートカメラを導入する予定だ。
今回、AIを活用したスマートカメラを店内に設置することで、お客のプライバシーを守りながらも、小売業やメーカーやベンダーが行う売り場の設計や管理を遠隔で行い、お客の嗜好に合わせた品そろえを提供する。
100台のカメラが人の動きをウォッチし消費行動を分析し、パナソニックのVieurekaプラットフォームとPUXの画像認識エンジンにより、カメラ内で来客の属性と行動の分析を行い、その結果のみをクラウドに直接、送信する。
これによりプライバシーを守りながら来客の行動の可視化・定量化が24時間可能となった。
同時に、600台のカメラが商品棚をウォッチし商品動向を分析する。トライアルが独自に開発した画像認識エンジンと連動したスマートカメラにより、商品棚の商品陳列、商品接触を分析。商品棚にフォーカスすることで、プライバシーを守りながら商品動向の可視化・定量化が24時間できる。
スタートアップ企業であるRemmoがトライアルと共同開発したレジカートには、決済機能とレコメンド機能を搭載し、お客のスマートな購買体験を実現する。
レジカートは、お客さんが買い物をする際の最大の課題であるレジ待ちの不満を解消しつつ、同時に人手不足や人件費の削減につながる。
ショッピングカートそのものにセルフレジ機能を搭載したのが特徴で、専用のプリペイドカードでログインすると、通常のレジに並ぶことなく、ボタン一つで会計ができる。
買い物客のレジ待ち時間を解消するとともに、昨今、問題となっている小売業のレジスタッフの人手不足を解消する。
レジカートに取り付けられたタブレットの画面上には、売り場でスキャンされた商品情報に基づいたレコメンドが表示される。
買い忘れの防止や潜在的なニーズの発見など、買い物客の新たな購買体験を実現しつつ、店頭メディアとして各メーカー・ベンダーに広告・販促機会を提供する。
これまでに実績では、セルフレジ、セミセルフレジを導入するとレジ人件費を20%強効率化できることが分かった。
また、一部の店舗でカートでクーポンを付与する実験をしたところ、カート利用客の売上が20%上がる結果も出ている。
今後、アイランドシティ店で、スマートレジカート・スマートカメラを導入した効果を検証していく計画だ。
店舗概要
所在地:福岡県福岡市東区香椎照葉5-2-23
アクセス:JR香椎線雁ノ巣駅車7分、JR香椎線香椎駅車12分
営業時間:24時間営業
電話番号:0120-033-559
延床面積:5192.61m2
店舗面積:3753m2
店舗構造:鉄骨造合板メッキ鋼板ぶき平屋建
■スーパーセンタートライアルアイランドシティ店
https://www.trial-net.co.jp/cp/dc/0400/
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