Nebraska、トーハン/博文堂書店 田無店に無人営業化ソリューション導入
2024年12月16日 11:24 / IT・システム
Nebraskaはこのほど、「博文堂書店田無店」(東京都西東京市)に、無人営業化ソリューション「デジテールストア(旧サービス名MUJIN書店)」を導入した。
「デジテールストア」は、収益性・顧客体験の向上を実現する高汎用性DXソリューション。セルフ化、有人営業時間の調整による人件費最適化に加え、LINEとQRコードを用いた入店システムにより無人営業を可能とし、深夜~早朝も店舗を稼働させて収益を拡大する。
一方、顧客に対しては、24時間化により営業時間に縛られない購買体験を提供。合わせて、来店・購買データの活用により、LINEおよびウェブアプリを通じたダイレクトマーケティングの展開を目指す。
今回の田無店では、時間帯により有人・無人を切り替えるハイブリット型の24時間営業をスタートする。
<デジテールストアの利用方法>
デジテールストアの利用にはLINEが必要。あらかじめデジテールストアのLINE公式アカウントを友だち追加しておく。無人営業中の入店は、自動ドア横のQRコードを読み込むと入口が開く(有人営業中は認証不要)。会計は、完全セルフ&キャッシュレスで行う。購買履歴などをLINEで確認可能だ。
なお、Nebraskaは2023年3月、「デジテールストア」を活用した実証実験を「山下書店世田谷店」(東京都世田谷区)でトーハングループと共同実施した。結果、売上向上と販管費低減の同時達成という成果を収めている。同年11月には実証実験店舗2号店として「メディアライン曙橋店」(東京都新宿区)、2024年3月には3号店「メディアライン大山店」(東京都板橋区)をオープンした。
各店とも24時間営業化により、夜間早朝の購買ニーズに応えたことで売上が増加。キャッシュレスセルフレジを組み合わせた無人営業化により店舗収益にも改善効果が確認されている。顕著な万引被害増加はなく、店内での迷惑行為なども発生していないという。
トーハングループとの実証実験で大きな成果を得られたことで、トーハングループ以外への本格展開を開始。「博文堂書店田無店」での導入は、その第1号店となった。
また、トーハングループとは今後も出版業界・書店業界の持続可能な活性化を目指すパートナーとしてDX・イノベーションを推進し、次世代型書店モデル創出に取り組んでいく。無人化を単なる無人化・省人化の手段ではなく、LLMのような機械学習と組み合わせるなど、高付加価値な店舗DXソリューションの開発を目指す。
■博文堂書店田無店
営業時間:有人10時~21時、無人21時~翌10時(年中無休)
所在地:東京都西東京市田無町4-28-17 田無マーブルビル1階
アクセス:西武鉄道 田無駅 北口より徒歩すぐ
運営会社:東西哲学書院
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