スターバックス/中目黒に焙煎施設併設の体験型大型カフェ、2018年出店
2016年10月20日 23:14 / 経営
スターバックスコーヒージャパンは10月20日、2018年に東京・中目黒に国内初となる「スターバックスリザーブロースタリー」をオープンすると発表した。
同日、創業者でスターバックス・コーポレーション最高経営責任者(CEO)を務めるハワード・シュルツ氏が来日しスターバックスリザーブロースタリーを解説した。
シュルツCEOは「10年ぐらい前から夢見ていた、これまで体験したことのないコーヒー体験ができる施設を2年前にシアトルで実現した。コーヒー豆からコーヒーなるまでの過程を実際に目にして、コーヒーに対する知識を深め、コーヒーを味わうことができる。今まで体験したことがないコーヒーの世界を存分に味わってもらえる空間だ」と語った。
中目黒の目黒川に面した敷地面積1200m2の立地に、ロースタリー(焙煎施設)、セミナールーム、カフェを併設した店舗を出店する。
2014年12月にロースタリー1号店をオープンしており、スターバックスの歴史上、最も成功した出店として評価している。
2017年には上海、2018年にはニューヨークにロースタリーを出店する計画で、日本は世界で4番目のロースタリーとなる。
スターバックスコーヒーでは2011年2月から、世界中の希少なコーヒー豆を提供するプログラムとして、スターバックスリザーブを実施している。
スターバックスリザーブロースタリーでは、スターバックスリザーブで使用するコーヒー豆の焙煎を行う施設で、生豆が運ばれてくるところから抽出までの過程を見れるほか、スターバックスのコーヒースペシャリストやマスターロースターとの会話も楽しめる。
日本のロースタリーでは、イタリア料理で有名なロッコ・プリンチ氏が監修したベーカリーやフードも提供する予定だ。
スターバックスコーヒージャパンの水口貴文代表取締役最高経営責任者(CEO)は「中目黒は多様性のある街で、山手通りは1日6万台の通行があるが、1つ奥の通りに入るとインディペンデントのカフェやレストランが多数あり、新しいものが生まれていく場所だ。川があって緑がある、自然も中目黒の魅力であり、中目黒を出店場所とした」と語った。
設計を担当する隈研吾氏は「新しいプロジェクトでまず、敷地を見てびっくりした。中目黒の目黒川沿いの場所に出店する。いままでの住宅地でも商業地でも工業地でもない、それらをミックスした新しいライフスタイルを感じさせる場所だ。時代の変化を予感させる場所で、いかに自然素材をピュアに力強く見せるかを考えている。私自身が、ここでコーヒーを飲むことを楽しみにしている」と述べた。
現在は施設の設計段階で、約2年を費やすプロジェクトとなる。日本でもシアトルと同様に、スターバックスリザーブで使用するコーヒー豆の焙煎を行い、全国のスターバックスリザーブを提供する店舗(現在約50店)にコーヒー豆を供給することも検討するという。
■The Starbucks Reserve Roastery and Tasting Room
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