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あきんどスシロー/2017年9月期は35店を出店、新業態開発を継続

2017年05月11日 16:23 / 経営

スシローグローバルホールディンスは5月11日、2017年9月期に年間35店の出店をすると発表した。同日、都内で開いた2017年9月期第2四半期決算会見で、水留浩一社長が明らかにした。

<上半期の出店実績>
上半期の出店実績

同社は成長政策のため、毎年30~40店の出店計画を掲げており、2017年9月期第2四半期累計で、東日本に11店、西日本に6店、合計17店を出店した。

郊外ロードサイド型店舗と都心部駅前店舗の出店を進め、2016年10月には、青森県八戸市に青森県1号店となる「八戸店」を、スーパーの居抜き物件で出店した。

2月には、東京都町田市のビルの居抜き物件に、「町田北口店」を出店した。東京都内で、乗降客数約50万人の町田駅から徒歩5分の好立地に出店。

2011年11月にオープンした「相模大野モアーズ店」も含め、都心部駅前の攻略を進めている。

<上半期オープン店舗>
上半期オープン店舗

下期は18店を契約済みで、年間で35店を出店する計画だ。2016年9月に、東京・南池袋に出店した都心型店舗「スシロー南池袋店」は好調に推移しており、2017年5月29日に2号店を東京・五反田駅前に出店する。

郊外ロードサイドと駅前繁華街の両方に出店余地があると考え、それぞれ立地特性にみあった業態を出店する。

都心型店舗は、通常1皿税別100円がベースのメニューが、1皿120円で、注文した商品が直接、客席に届くオートウェイターとセルフレジを導入し、短時間で食事ができる店舗となっている。

<都心スシロー2号店>
都心スシロー2号店

水留浩一社長は「同じ駅前立地であっても、客層と物件の賃料によって、通常のスシローと都心型のスシローを使い分けている。町田北口店も都心型にするか議論があったが、物件の賃料水準から1皿100円での提供が可能であり、ファミリー層の利用も見込まれることから通常のスシローの出店となった」。

「池袋や五反田のように、店舗周辺にビジネスパーソンが多く、1皿120円の価値が受け入れられる環境があれば、オートウェイターやセルフレジとった設備を投資し、都市型店舗を出店する。今期は、五反田店のみの出店だが、来期は新規出店のうち3~5店を都市型店舗にしたい」と語る。

<水留社長>
水留社長
一方で、都心型店舗の新業態はこれまで、スシロークリエイティブダイニングが、「ツマミグイ」「七海の幸」を展開したが、いずれも2016年で全店を閉店している。

水留社長は「実験店は閉店したが、新業態の開発は継続する。これまでの新業態は、背伸びをし過ぎて、フルサービスで客単価が4000円~5000円のゾーンを狙い、従来のスシローとかけ離れていた」。

「今後は、よりスシローに近いゾーンで新業態を模索したい。スシロークリエイティブダイニングは、現在、店舗は運営していないが、仕事をしていないわけではない。解散もしないし、引き続き新業態を開発する」と語った。

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