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デサント/自主管理売場を今期100店に拡大

2017年06月08日 21:05 / 経営

デサントジャパンは6月8日、直営店を含む自主管理売場をこの秋冬に10店出店し、合計で約100店とする方針を明らかにした。

<デサント東京オフィス>
デサント東京オフィス

同日、JR目黒駅前のデサント東京オフィスで開催したアスレチックブランド2017F/Wプレスミーティングで、取締役常務執行役員第1部門長の小川典利大氏が明らかにした。

<小川常務>

現在、直営店やショップインショップ形式で展開する自主管理売場は約90店を展開している。

卸売と消化仕入れが主体の売場ではなく、メーカーが明確な意思を以ってブランドを訴求できる自主管理売場を強化することで、主力のデサントを中心に、各ブランドのブランディングを強化する。

売場をブランドと顧客の最も重要な接点と位置付け、商品企画力、接客販売力、VMDによる表現力など、売場を創る力を高める。

店頭売上主義へ、意識改革とオペレーション改革を行うほか、エリアごとにECプラットフォームを構築し、売上拡大を図る。

デサントジャパンは2016年9月に、日本で稼ぐ体制を再構築するために設立した新会社で、日本国内での販売を担っている。

自主管理店売上比率向上により、収益率の向上を目指している。販売員を正社員化することにより、店頭での販売力を強化する方針だ。

現在の自主管理売場の比率は30%だが、2020年には50%超に拡大する計画だ。

第1部門は、アスレチックブランドとアウトドアブランドを展開。アスレチックブランドは、デサント、ルクックスポルティフ、アンブロ、アリーナ、スキンズ、イノヴェィト、シセイスト、アウトドアブランドは、デサント(スキー)、マーモット。

なお、第2部門は、ゴルフブランド、バボラ、ならびにスクリクソン(テニス)を展開する。

第1部門の売上構成は約60%を占めている、2017年F/Wは、ブランド合計で1ケタ代前半の成長を目指す。

各ブランド毎に最適な商品を体験できる場を提供するため、オフロードシューズの「イノヴェィト」では、オフロードレース大会への協賛、店舗での試着会などを積極的に開催する。

サッカーやフットサルシューズの「アンブロ」は、学校での試し履きなどのイベントを仕掛ける。

トレーニングウェアの「スキンズ」は、フィットネスクラブとの取組みを検討しており、トレーナーとのタイアップなど検討している。

小川常務は「各スポーツのカテゴリーでNo.1ブランドといえるのは、スイムウェアのアリーナだけで、他のブランドは競合と比べてNo.1とはなっていない。ただ、あらゆるスポーツの前提にあるトレーニングにおいては、当社は強いブランド力を持っている。トレーニングという切り口も生かしながら、各ブランドのブランディングを強化していく」と語った。

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