スシロー、元気寿司/経営統合、神明が216億円出資
2017年09月29日 19:50 / 経営
スシローグローバルホールディングス(以下:SGH)、神明、元気寿司は9月29日、SGHと元気寿司の間で資本業務提携を行う、と発表した。
同資本業務提携契約は、SGHと神明の子会社である元気寿司の間の経営統合に関する協議を開始することを前提に、最終的に神明は、Consumer Equity Investments Limited(以下:CEIL)からSGHの普通株式949万3035株を2回に分けて取得する予定。
第1段階では、神明とCEILの間の9月29日付株式譲渡契約書に基づき、神明がCEILからSGHの普通株式540万株を1株当たり4000円で取得する(総計216億円)。
SGHの「スシロー」ブランドや元気寿司が属する低価格回転寿司業態は、他の国内外食産業と比較して高い成長性を見込むことのできる業界であるものの、依然として消費者の節約志向は根強く、少子高齢化による労働力減少や人件費の高騰、業種・業態の垣根を越えた顧客獲得競争の激化など、経営環境は厳しさを増している。
そのような環境認識の中、3社は成熟が見込まれる国内市場では強固な事業基盤・調達力・店舗網を構築し、量・質ともに圧倒的な規模の企業へと成長し、海外市場では競合他社に先行した展開を行うため、SGHと元気寿司の経営統合を推進する。
経営統合に向けた協議を行うために、4名の委員(SGHから2名、神明から1名、元気寿司から1名)からなる統合準備委員会を設置。それぞれ、統合準備委員会が統合を準備するために合理的に必要な情報を統合準備委員会に対して提供するものとし、両社の経営統合に向けた検討を進める。
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