ファミリーマート/加盟店支援で店舗スタッフ向け「健康診断」無償化
2019年09月11日 16:25 / 経営
ファミリーマートは今秋から、加盟店支援策の一環として、フランチャイズ店長・スタッフ向けに健康診断支援サービスの無償化を開始した。
全国で春と秋の2回開催する加盟店向けの商品政策説明会に合わせて、健康診断を行うもの。秋は8月21日の仙台会場を皮切りに、10月21日の香川会場まで、全国11会場で実施する。今秋は、全国で5900人が健康診断を受診する予定だ。
ファミリーマートでは2017年から、加盟店で働くスタッフの健康管理を重視し、本部が主体となって健康診断を実施している。
健康診断の受診料は1人あたり6500円だが、これまでは1人あたり2000円~3000円を本部が補助し、加盟店は3500円~4500円の負担で健康診断が受診できた。2018年度の受診実績は約4300人だった。
今秋から、1店舗あたりオーナーを含めて4人までの健康診断の受診料を本部が負担する。5人目からは1人あたり3000円を本部が補助する。
ファミリーマートでは、店長を任命するにあたり肥満や血液検査の結果も提出する必要があるため、通常の法定健診の内容に加えて、血液検査などを加えている。
健康診断の対象者は、基本的に週30時間以上の常時労働者としているが、オーナーの判断で週30時間未満のスタッフでも受診できる。
学生は学校でも健康診断を受けることができるが、健康診断を受ける機会がない人も多い。健康診断を受ける機会を提供していきたいという。
ファミリーマートの直近のアルバイト数は約20万人で、うち週30時間以上働く常時雇用者は1店舗あたり4人・約6万4000人程度と想定している。2020年度は、健康診断の受診料が8000円に値上がりするが、常時雇用者全員が健康診断を受けることができる体制を整える予定だ。
11月からは、各都道府県でも巡回型の健康診断も実施する。1県あたり主要な3都市で実施する予定で、現在、96カ所の会場を選定した。今後も健康診断の実施会場を増やす計画だ。
本部が支援する健康診断のほかに、加盟店オーナーが独自に人間ドッグを受けることも可能で、人間ドッグの場合は1万円を補助しているという。
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