フジ/惣菜の食物かす活用「バイオマス発電施設」稼働
2019年11月12日 15:20 / 経営
フジは11月11日、グループの惣菜会社フジデリカ・クオリティが、愛媛県松山市の本社敷地内でバイオマス発電施設を稼働したと発表した。
フジデリカ・クオリティの本社工場で発生した食品かすを、破砕し、発酵させ、発生したメタンガスを燃やして発電するもの。
年間で削減されるCO2排出量は、杉の木約3万3000本が吸収する量に相当し、地球温暖化防止に貢献するという。
11月に施設が完成し試運転を開始し、12月には施設を稼働させる予定だ。
近年、高齢化の進展による単身世帯の増加、女性の社会進出による共働き世帯の増加などの社会環境の変化に伴い、惣菜の需要は年々伸張している。一方で惣菜市場の拡大によって廃棄物(食品残渣)は年々増加している。
フジデリカ・クオリティでは、廃棄物の削減を図るため、原材料の効果的な使用方法の検討や製造・販売数量の適正化に継続的に取り組んでいる。
今回、一層の廃棄物の削減と天然資源の消費を抑制するため、中四国の民間企業では初となる自社廃棄物を活用したバイオマス発電施設を建設し12月から稼働する。
これにより環境への負荷をできる限り低減する「循環型社会」の構築を目指すとともに、地球温暖化対策の取り組みを推進するという。
■施設概要
所在地:愛媛県松山市安城寺町571-2(本社敷地内)
スケジュール:11月 施設完成、試運転開始
12月 施設稼動開始(予定)
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