フジ 決算/3~5月増収増益、節約志向に価格訴求を強化
2025年07月10日 15:25 / 決算
フジが7月10日に発表した2026年2月期第1四半期決算によると、営業収益2013億9600万円(前年同期比2.7%増)、営業利益18億9900万円(32.3%増)、経常利益23億2900万円(28.7%増)、親会社に帰属する当期利益11億5400万円(977.1%増)となった。
防衛特別法人税の新設に伴い、2027年3月以降に解消される一時差異の実効税率の変更により法人税が減少し、当期利益が大幅に増加している。
スーパーマーケット業態の売上高前年同期比は3.3%増。
節約志向の高まりに応じた価格訴求を強化し、「全力プライス」や「毎日が安い」などのEDLP(エブリデイ・ロー・プライス)商品の販売により売上高の向上に取り組んだ。
イオンのプライベートブランド「トップバリュ」商品の拡充により荒利益高の積み増しを図った。
消費の二極化に対応した価値訴求として、「健康」「美容」「簡便」「ぜいたく」「環境」をテーマとした商品や自社オリジナル商品の品ぞろえの拡大も進めている。
既存店の活性化では、3月にマックスバリュエクスプレス広島駅北口(ひろしまえききたぐち)店(広島市東区)、マルナカ宇野(うの)店(岡山県玉野市)、4月にマルナカ平福(ひらふく)店(岡山市南区)、マルナカ築港(ちっこう)店(岡山市南区)、マックスバリュ田布施(たぶせ)店(山口県熊毛郡)、5月にマックスバリュ長府(ちょうふ)店(山口県下関市)、マルナカ石井(いしい)店(徳島県名西郡)の7店舗を刷新。新店は3月に、フジ宇和島桜町(うわじまさくらまち)店(愛媛県宇和島市)を開店した。
ディスカウントストア業態の売上高は2.5%増。
価格競争力のさらなる強化と差別化を目指して、イオンのDS専用プライベートブランド商品を拡充している。
店舗の競争力向上に向け、4月にザ・ビッグ焼山(やけやま)店(広島県呉市)をスクラップ&ビルドした(大型耐震工事による建て替え)。
通期は、営業収益8150億円(0.8%増)、営業利益155億円(19.7%増)、経常利益168億円(17.4%増)、親会社に帰属する当期利益55億円(44.0%増)を見込んでいる。
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