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外食市場/2020年注目市場「ハンバーガー3.4%増」「宅配ピザ5.0%増」

経営/2020年06月15日

富士経済は6月11日、「外食産業マーケティング便覧2020 No.1」の概要を発表した。

ファストフード、テイクアウト、ホームデリバリー・ケータリング、交通機関、レジャー施設、給食の6カテゴリー63業態の市場についてまとめ、2020年の市場展望について考察している。

2020年の注目市場は「ハンバーガー」「宅配ピザ」

2020年の注目市場は「ハンバーガー」で、7302億円(3.4%増)規模となるみこみ。新型コロナウイルスの影響が懸念されるものの、日常食としての需要は底堅く、市場は拡大している。

「宅配ピザ」も1492億円(5.0%増)と、外食を控える消費者が増えたことで、上位チェーンを中心に利用が増加し、伸長することが予想される。

<調査結果の概要>
調査結果の概要
※富士経済調べ

ファストフードは堅調

また、6カテゴリーのうち、ファストフードは、新型コロナウイルスの影響により一部店舗の営業時間短縮や休業などのマイナス要素はあるものの、日常食としての需要が底堅いことから影響は比較的小さく、テイクアウト、デリバリーの需要が伸びていることから、2020年の市場は2019年比2.5%増が見込まれる。

テイクアウトは、おにぎりやテイクアウトずし、デリカショップなどの売上が縮小する一方で、量販店デリカ、CVSテイクアウトフードは旺盛な新規出店により伸長し、市場拡大してきた。

2019年は量販店、CVSの店舗数が減少したものの、1店舗あたりの売上の増加により市場は微増となった。

2020年は百貨店や駅ビルなどの大型施設を中心に営業時間の短縮や休業を余儀なくされたため、百貨店デリカや百貨店スイーツ店、ベーカリーショップなどの売上が低迷しており、市場は微減するとみられる。

ホームデリバリー・ケータリングは、宅配ピザ、宅配ずし、宅配釜飯などが伸びているが、2020年は仕出し弁当とケータリングが事業所向け弁当の注文減少、会議や懇親会の中止による法人需要の減少から、市場は2019年比3.2%減が見込まれる。

2021年は宅配ピザや宅配ずしが伸びるとみられ、再び拡大に転じると予想される。

「ハンバーガー」「宅配ピザ」好調

ハンバーガーは2015年以降、市場拡大を続けている。2019年の市場は「マクドナルド」がメニューやデリバリーの強化により過去最高の売上を記録。各社がメニューの多様化を図ったことなどから2018年比4.1%増の7060億円となった。

2020年は、新型コロナウイルスの影響による店舗の休業が一部でみられるものの、日常食として低価格で提供している業態であることから需要は底堅く、他業態と比べるとインバウンド需要の減退などの影響は受けにくいため、市場は引き続き拡大すると予想される。

宅配ピザは2016年以降、市場拡大を続けている。2019年は、「ドミノ・ピザ」が出来立てのピザをより早く届けるなど顧客サービスを強化したほか、「ピザーラ」が前年に単品で人気を集めたメニューを組み合わせた「激盛りチーズクォーター」
を発売し、「ピザハット」が人気の「グルメマニア4」を期間限定で割引したことから引き続き伸長した。

2020年は、「ドミノ・ピザ」のSNSを活用したキャンペーンの実施、「ピザハット」のランチタイムメニューの発売などの取り組みに加え、新型コロナウイルスの影響により外食を控える消費者が増えたことで上位チェーンを中心に利用が増加し、市場は2019年比5.0%増が見込まれる。

回転ずしは低価格重視から品質重視のチェーンが売上を拡大させ、さらにラーメンやスイーツ、コーヒーなど他業態のメニューを取り入れたことから、ファミリーレストランやカフェ代わりに利用する消費者が増加し、客層が広がったことから市場拡大してきた。

2019年は上位チェーンを中心とした積極的な出店戦略による店舗数の増加に加え、消費税増税を見据えた値上げや単価の見直しなどにより客単価が上昇し、引き続き6700億円と市場は拡大した。2020年は「スシロー」などが郊外エリアだけではなく、都心エリアへの出店にも意欲的なことからさらなる店舗数増で、6790億円(1.3%増)となると期待される。

「唐揚げ」引き続き拡大

唐揚げは、唐揚げをメインとして提供するイートイン、テイクアウト両方の店舗を対象とする。

テイクアウト店舗は九州の一部地域などでは古くから展開されていたが、2010年頃から全国に出店が拡大した。

2019年は「から好し」を中心に、「からやま」「からあげ縁」「鶏笑」なども店舗数を増加させ、消費者への認知が広がったことで需要が増加し、市場は2018年比41.0%増の853億円となった。

2020年も、上位チェーンの新規出店が続いている。また、イートイン主体の店舗も新型コロナウイルスの影響が懸念される中で出店を加速しており、2019年比23.1%増の1050億円と市場は引き続き拡大するとみられる。

量販店デリカ2020年2兆2480億円市場に

量販店デリカは参入チェーン各社がメニュー開発に注力しており、中食需要の増加を背景に市場拡大を続けている。

2019年は各チェーンで商品の開発と販売の強化がみられたほか、上位チェーンを中心にイートインスペースの拡充による外食需要の取り込みが進んだことなどから、2兆2150億円と市場は拡大した。

2020年は、新型コロナウイルスの影響により、営業時間の短縮、ビュッフェ形式の惣菜販売を休止、パック詰めでの提供などの対応に追われているものの、惣菜の店内製造による商品開発のスピードアップや品質強化などがみられるほか、定番メニューの見直しや看板メニューの構築など量販店デリカに注力するチェーンが多いことから、市場は2019年比1.5%増の2兆2480億円となることが見込まれる

■調査概要
調査方法:富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用
調査期間:2020年2月~3月
https://www.fuji-keizai.co.jp/press/

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