カインズ/2023年秋以降、三重と埼玉に次世代大型物流センター
2020年11月27日 16:50 / 経営
- 関連キーワード
- カインズ
カインズは11月27日、2023年秋以降の稼働開始に向けて、三重県と埼玉県に2つの物流拠点を新設すると発表した。
SPAを導入し、世界中の素材調達から生産管理、販売までを行っている自社の物流センターは現在、国内11カ所に拠点がある。物流網の整備により、商品の品質を維持しながらスピーディな調達と出荷を実現する。
また、ITを活用した情報の一元化により、販売状況にあわせたジャストインタイムの商品供給にも対応できる精緻なコントロール体制を構築する。
2018年初め頃から、より保管出荷能力の高い物流センターの開設を検討していたが、今回、三重県と埼玉県において、環境や敷地面積などの点から自社の物流網に最適な場所を確保できることとなり、次世代大型物流センターとして新設することを決定した。
三重県の施設は「西のマザーセンター」としてTCとDCの機能を持ち、DCとしては主に海外商品を取り扱う。
TCはTransfer Centerの略称で、商品の在庫を持たず、納入された商品を仕分けて配送を行う。DCはDistribution Centerの略称で、在庫を保管し、受注に応じて出荷する。
埼玉県の施設は「首都圏センター」としてTCの機能を持ちながら、管轄エリアにある店舗の売れ筋商品を在庫として保管する倉庫機能も持つ予定だ。
SCM物流情報システムを刷新することにより、入荷品の荷下ろしや運搬、商品の小分けなどの業務にロボットや自動運転マテハンを導入し、物流管理システムと連携した24時間対応など、効率化を図る。これらを実現するために広く専門人材の採用も予定している。
施設は次世代大型物流センターと位置付け、今後、自社物流センターの基本モデルとする計画で、将来的にはサプライチェーン全体で情報機能をつなげることによる標準化にも取り組む。
■新物流センターの概要
名称:三重県内開設新物流センター
面積:約82644.5m2
スケジュール:2023年秋稼働開始予定
名称:埼玉県内開設新物流センター
面積:約59504.04m2
スケジュール:2024年中稼働開始予定
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。