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ライオン/「トップ」が未来技術遺産に登録

2016年09月12日 11:10 / 経営

ライオンは9月12日、1979年に発売した酵素配合の衣料用洗濯洗剤「酵素パワーのトップ」が、独立行政法人・国立科学博物館が認定する2016年度の「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」に登録される、と発表した。

<酵素パワーのトップ>
酵素パワーのトップ

国立科学博物館は、先人たちの科学技術を次世代に継承することを目的として、2008年に「重要科学技術史資料」(愛称:未来技術遺産)の登録制度を発足させた。

2015年までに計8回で209件が登録されている。

「トップ」は、酵素の安全性が不安視され、同業他社が酵素配合洗剤の販売を中止した時代に、その安全性を確保し、市場に受け入れられたはじめての商品。

当時、湖沼の富栄養化など生活排水の環境への影響が問題視され、原因のひとつに、合成洗剤に配合されていたリン酸塩が挙げられた。

リン酸塩は洗浄効果にとって重要な成分であったが、低リン化・無リン化を図ることが合成洗剤の課題であった。

同商品は低リン化で低下した洗浄効果を、製造あるいは使用時に害の無いよう顆粒状にカプセル化した酵素を配合することで補完し向上することに成功した。合成洗剤発展の重要な段階を示すものとして貴重であるとの理由により、選定された。

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