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ムツミグローバルフーズネットワーク/コロナ禍で事業停止、機内食向け食材卸

2021年02月15日 10:00 / 経営

帝国データバンクによると、ムツミグローバルフーズネットワーク(東京都中央区)と関係会社のフードリンケージ(千葉県八街市)は、2月10日に事業を停止し、事後処理を山田公之弁護士ほか2人に一任した。

ムツミグローバルフーズネットワークは、2007年7月に設立された水産物、食肉の卸業者。主力である水産物は、バナメイエビやイクラ、ホタテ、タコなどを築地などの水産物卸業者より仕入れ、大半を千葉県内にある自社工場にて加工し、機内食を扱う航空会社のグループ会社や国内鮮魚卸業者に販売するほか、東南アジアへ輸出も行っていた。

また、食肉についても国産和牛を中心に豚肉なども取り扱い、輸出量が増加した2020年6月期には年売上高約51億9200万円を計上していた。

しかし、2020年6月期中から新型コロナウイルス感染拡大に伴い、旅客空輸の稼働率が低下したことで、機内食向けの販売が大幅に減少。その後はコロナ禍でも好調な大手スーパーからの受注に注力したが、売り上げの過半を占めていた機内食事業向けの受注減をカバーしきれず、今回の事態となったという。

フードリンケージは、2009年5月に設立されたコンサルタント業者。ムツミグローバルフーズネットワークに連鎖し、同様の事態となった。

負債はムツミグローバルフーズネットワークが約40億円、フードリンケージが約8億円で、2社合計で約48億円。

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