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オーケー/関西スーパーに質問状を送付

2021年09月29日 12:20 / 経営

オーケーは9月28日、関西スーパーマーケットに対して質問状を送付したと発表した。

関西スーパーは8月31日にエイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)との経営統合を発表。9月3日に、大株主であるオーケーは経営統合への反対と関西スーパー株式の完全子会社を目指した公開買付を表明していた。

9月24日に、関西スーパーは、H2Oとの経営統合が自社と自社の株主にとって最善の選択であると確信しているとの見解を発表していた。

オーケーは9月24日の関西スーパーの見解を受け、改めて関西スーパーに質問状を送付した。

質問状では、「関西スーパー、イズミヤ、阪急オアシスの3社それぞれの事業計画の開示」、「関西スーパーがイズミヤと阪急オアシスの事業計画の合理性をどう検証したのか」、「H2Oとの経営統合で理論株価は2250円を上回る判断をしているが、将来、どの時点でこの株価を達成するのか」を質問した。

また、「株式交換比率算出の基となった関西スーパー、イズミヤ、阪急オアシスのそれぞれの株式価値の評価額を開示」、「関西スーパーはイズミヤ、阪急オアシスの株式を結局いくらで取得するのか」、「関西スーパーがイズミヤ、阪急オアシスを買収するに際、関西スーパーに多額ののれんが計上されるリスクとそれに伴うのれん償却の影響についての説明」を求めた。

最後に、H2Oと経営統合した場合、親会社のH2Oと子会社の関西スーパーが親子上場となることを指摘。親子上場は、親会社が子会社に対する影響力を行使することにより、子会社の少数株主の利益よりも、親会社の利益を優先して子会社が運営されるおそれがあるため、子会社の少数株主が不利益を被る構造的な利益相反の問題を抱える状態として問題視されていることの解決方法についても説明を求めている。

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