中国ロックダウン/卸売60.2%、小売り49.5%にマイナス影響
2022年05月17日 16:20 / 経営
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帝国データバンクは5月17日、中国ロックダウンの影響に関するアンケート調査の結果を発表した。
上海市のロックダウン(都市閉鎖)といった厳格な中国の感染対策の影響が、物流、製造などに広がっている。調査によると、中国ロックダウンによって、企業活動に「マイナスの影響がある」(「既にマイナスの影響がある」35.5%と「今後マイナスの影響が出る見込み」12.9%の合計)企業は48.4%となった。
「マイナスの影響がある」企業を業界別でみると、「卸売」(60.2%)、「製造」(57.7%)、「小売り」(49.5%)を中心に、幅広い業界へ中国ロックダウンの悪影響が広がっていることがわかった。
企業からは「上海港が使えないため、原料が中国から届かない。他の港も対応が難しくなっており、調整を続けている」(界面活性剤製造、大阪)といった、上海市のロックダウンによるサプライチェーン(物流網)の混乱が、企業活動へ響いているとの声が多くあがったという。
さらに、影響の大きい「卸売」と「製造」を詳しくみると、「化学品製造」(73.8%)、「機械・器具卸売」(66.4%)、「鉄鋼・非鉄・鉱業」(62.6%)、「機械製造」(56.6%)での悪影響が、とりわけ大きくなっている。帝国データバンクは、企業からは「客先で使用する部品が入ってこないため、当社への注文品も5月分全てキャンセルされた」(ガス・石油機器製造、群馬)と、中国からの機械関連などの部品や原材料の入荷の遅れが企業活動に直接的のみならず、間接的にもマイナスの影響を与えているとの声が多く聞かれたとしている。
■問い合わせ先
帝国データバンク 東京支社 情報統括部
TEL:03-5919-9343
E-mail:tdb_jyoho@mail.tdb.co.jp
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