西友/中期経営計画第2ステージで5年間で1000億円規模を投資

2022年11月22日 11:30 / 経営

西友は11月18日、中期経営計画の第2ステージとして、今後5年間で1000億円規模の投資をすると発表した。同社は、2021年の経営体制変更後、2025年に「食品スーパーで業界ナンバーワン」「ネットスーパーで業界ナンバーワン」を目指す中期経営計画を策定し、「商品開発力」と「販売力」の2本柱を強化し、利益を創出することによって人財、情報システム、店舗へ投資することを目指してきた。

同社によると、変革は順調に進捗し、2022年度の営業利益は前年度を大きく上回る見込みという。今後は中期経営計画の次なるステージとして、さらなる成長に向けた投資を実施する。

<中期経営計画の概要>
中期経営計画の概要

変化が著しい小売業界においては、常にニーズや業界の変化に適切に対応する身軽さと機動性を持つことが重要であり、中期経営計画の次なるステージとして「持たない経営」を実践し、さらなる投資資金を創出する。具体的には、西友が保有する一部の店舗不動産を売却することで得た資金を活用し、営業で創出した利益とあわせて、今後5年間で、1000億円の規模での投資を行う。

西友のシェアを維持・拡大するための新店投資、ニーズへ対応するための売場改革と改装、利便性をより高めるための設備投資、業務改革を支援する情報システムの整備と、データ活用基盤の構築などのDX投資、ネットスーパー/デジタルマーケティングの拡大を含む、OMOを実現するデジタル化への投資、人財教育含む人財への投資を行う計画だ。

投資計画の一環として、施設の老朽化が課題であった赤羽店の敷地を再開発する。2023年5月に赤羽店を閉店し不動産を売却、その後、再開発者が同敷地に建設する新しい建屋に新たな店舗として再オープンする予定だ。

赤羽店の再開発に伴い、本社を移転し、今後は分散型オフィスとして3拠点体制(吉祥寺店、大森店、蕨オフィス)へ移行する。2023年5月末までに移転を完了し、吉祥寺店を登記上の本社とする予定だが、詳細が決まり次第あらためて知らせるという。

■西友公式サイト
https://www.seiyu.co.jp/

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