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渋谷サクラステージ/衣料品二次流通のスタートアップ企業を支援

2024年02月06日 13:50 / 経営

東急不動産は2月6日、「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」にスタートアップの成長を支援する特別なオフィス区画を企画し、開設すると発表した。

該当区画は内装・家具付で東急不動産が賃料をサポートするだけでなく、入居テナントと東急不動産との事業連携も狙った新しい取り組みであり、スタートアップの事業成長と広域渋谷圏の魅力向上の一翼を担う役割も担っている。

本区画の入居テナント第1号として Free Standardの誘致を決定した。Free Standardは、ブランド主導のリコマースオペレーティングシステム「Retailor(リテーラー)」を提供することで衣料品等の二次流通市場を構築しており、東急不動産が管理運営する商業施設での連携も推進している。

<渋谷サクラステージ>

東急不動産は、国内外のスタートアップの集積を通じた広域渋谷圏の価値向上をめざして、4つの活動をさまざまなパートナーと推進している。まず場づくりを推進。スタートアップ向けスモールオフィス「GUILD」の展開や渋谷エリアで最大級のイノベーション創出の場となる「(仮称)Shibuya Deep-tech Accelerator」を開設する。次に資金提供として、東急不動産ホールディングスから出資するCVCファンドからスタートアップへの投資やVCへのLP出資を実施する。

さらに、産官学連携として、東京都や渋谷区、各大学と連携している。そのほか、グローバル化として、シリコンバレーを拠点とする「Plug and Play JAPAN」との共創などの取り組みを行っている。

スタートアップの中には新しいオフィスの選定および内装検討のために必要な時間やオフィス構築に要するコストや時間の捻出が難しい企業も多い。それらの課題を解決するため、渋谷サクラステージにて、東急不動産が賃料をサポートするオフィス区画を特別に提供することで、入居テナントは資金を本業への投資に回すことができ、また渋谷駅隣接という一等地にオフィスを構えることで採用活動においてもメリットを生み出すことができる。この取り組みをきっかけに、入居テナントと当社にて事業連携を行うとともに、広域渋谷圏の魅力向上を一層加速させる。

特別なオフィス区画を企画した狙いは「スタートアップの成長支援」と「東急不動産との事業連携創出」にある。貸室には会議室や什器等を東急不動産が整備し、また東急不動産が特別に賃料をサポートするだけでなく、各種費用も無償とすることでテナントの移転コストやランニングコストを圧縮する。

選定にあたって、該当区画に興味を持ってもらった企業は、東急不動産との事業連携案や広域渋谷圏の魅力向上策を提案する。提案された事業連携の内容は大きな評価ポイントの一つとして、最終的に1社を選定した。契約期間を最長2年間としているため、成長を加速させたスタートアップが、該当区画から続々と次のステージに羽ばたいていく土壌を作るという。

■区画概要
所在地:東京都渋谷区桜丘町1-2
渋谷サクラステージ セントラルビル
開設時期:2024年2月(予定)
床面積:約198.35m2

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