カモン新湊ショッピングセンター運営会社/破産、負債総額2億9000万円
2024年02月14日 10:28 / 経営
東京商工リサーチによると、「カモン新湊ショッピングセンター」を運営していた新湊商業開発(富山県射水市)は1月31日、富山地裁高岡支部より破産開始決定を受けた。
負債総額は約2億9000万円。
カモン新湊ショッピングセンターの前身は1973年開業の量販店で、キーテナントとなる食品スーパーをはじめとした小売店が入居し、食品・衣料品・雑貨等の販売により近隣住民の生活を支えていたが、2003年1月には運営会社が破たんした。
地元経済活性化のためにはショッピングセンターの存続が必要との判断から、新湊地区の不動産会社ワタヤホーム(射水市)が同施設の不動産を購入。「カモン新湊ショッピングセンター」として営業を再開した。食品スーパーの運営会社が撤退し、その後入居する企業も現れなかったことから2008年4月、新湊商業開発が「カモン食品館」として食品スーパーも経営していた。
しかし、新湊地区における人口減少や高齢化、同業他店との競合などから経営環境は悪化していた。近年は「新型コロナウイルス」感染拡大による影響も受け、2018年3月期に約6億5000万円だった売上高は、2023年3月期には約4億9000万円にまで落ち込んでいたという。
さらに、2024年1月1日に発生した能登半島地震が追い打ちとなって来店客の減少に拍車がかかり、資金繰りも限界に達したことから、1月26日で事業を停止していた。
なお、ワタヤホームも1月26日事業を停止している。
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