カインズ浦和美園店/蓄電池導入、さいたま市の脱炭素化モデル店舗に
2024年04月12日 10:35 / 経営
カインズとさいたま市は4月12日、脱炭素先行地域における連携事業として、カインズ浦和美園店で蓄電池システムの本格運用を開始し、脱炭素化やレジリエンス強化に資する地域共生型モデル店舗とすると発表した。
さいたま市は、2050年までの二酸化炭素排出実質ゼロ(ゼロカーボンシティ)の実現に向けて、環境省が全国のモデル地域として選定した脱炭素先行地域(令和4年4月選定)として、「さいたま発の公民学によるグリーン共創モデル」の構築を目指している。
カインズは、2025年までの店舗・オフィス・倉庫のカーボンゼロ(CO₂排出量実質ゼロ)の達成を目標としている。
両者は、具体的な取り組みとして、平常時には太陽光発電設備と蓄電池を使用したシステムにすることにより、店舗で使用する電力の約4割を再生可能エネルギーで賄い、年間約220トンのCO2削減効果を見込む。
また、同システムで賄いきれない電力には、非化石証書の購入等でカーボンオフセットしていく。
非常時には、同システムを利用し店舗内のPOSレジシステム、一部の照明・コンセントなどの重要な設備に電力供給を行う。
店舗営業を継続させつつ、近隣住民向けにはスマートフォンの充電のためにコンセントを開放するなど、地域の一時避難所・復旧拠点としての役割を担う計画だ。
蓄電池システムの設備容量は300kWh。太陽光発電システムは既存の設備を増設した(増設分142kW、合計約550kW) 。
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