博多ラーメン専門店「一風堂」を運営する力の源カンパニーは7月15日、東京・浜松町に新業態「一風堂スタンド」をオープンする。
ラーメンだけでなく、日本酒と日本酒にあうつまみを立ち呑みスタイルで楽しめる立ち呑みエリアを併設した店舗で、実験店舗の位置づけ。
店舗面積は96.5m2、席数は31席で、通常の「一風堂」で提供するラーメンのほか、一風堂スタンドだけのオリジナルのつまみメニューを導入した。
オフィス街で働くビジネスパーソンをターゲットとした業態で、仕事帰りの軽く一杯といった需要の取り込みを目指す。
平均客単価はランチ1000円、ディナーはアルコール込で1500円~2000円を想定する。
営業時間は月~木、祝日11時~23時、金・土・祝日前11時~翌2時、日曜日を定休日とした。日本酒を中心としたアルコールは終日提供するが、一風堂スタンドだけのオリジナルのつまみメニューは平日は15時以降に提供。土・祝日は終日、つまみメニューも提供する。
ビール・ハイボールは、国内の一風堂全店で提供しているが、一風堂スタンドでは、日本酒に着目した。博多の日本酒に強い酒販店の住吉酒販がセレクトした日本酒を1杯(90cc)税込500円で提供する。
提供する日本酒は、穏やかな味わいで食を生かす、日本酒の原点である「クラッシック」と日本酒のイメージが変わる時代に合わせ進化する酒「モダン」の軸に、ライトとリッチの軸を掛け合わせた4つのタイプを提供する。
オープン時は松の司(滋賀)、東一(佐賀)、新政(秋田)、美田(福岡)の4種類を提供。提供する日本酒は、順次、入れ替える予定だ。
一風堂は現在、国内に122店、海外に58店の飲食店を展開。ニューヨークの一風堂では、創業当時の味わいの白丸元味(790円)を白丸クラッシック、白丸元味に香味油と辛みそを加えた赤丸新味(850円)を赤丸クラシックの名称で提供している。
一風堂スタンドでは、ニューヨークの店舗を参考に、日本酒もクラシックタイプは白、モダンタイプは赤のお猪口で提供する。
お猪口はラーメンのどんぶりの形を再現した。壁面の立ち呑みエリアでは、日本酒とつまみメニューを提供。締めのラーメンを食べたくなったら、隣接するラーメンエリアで、ラーメンを食べる店舗の利用方法を提案する。
女性でも入りやすい清潔感のある店舗運営を目指し、店内は全席、禁煙とした。
オリジナルのつまみは、福岡で今年95周年を迎える豆腐店「豆藤」の厚揚げや丸天などを新規導入した。
そのほかパクチーメンマ(250円)、セロリの浅漬け(180円)、かまぼこバター(350円)などを提供。単に、ラーメン屋で提供するつまみではなく、日本酒との相性を考えたメニュー構成を目指した。
つまみメニューは、既存の一風堂の厨房で調理できるレシピを開発した。
現在、つまみメニューを強化している店舗は、2016年6月7日に東京・五反田にオープンした「一風堂五反田東口店」となっているが、今後、一風堂スタンドのメニューを既存店に導入することも検討する。
ルミネエスト新宿店で導入した、糖質量を通常の博多細麺の半分に抑えられる「糖質ニブンノイチメン」も用意。白丸元味、赤丸元味、からか麺(890円)は、プラス80円で博多細麺を「糖質ニブンノイチメン」に変更できる。
女性客の多い、ルミネエスト新宿でのみ提供していた「パクチー水餃子」(5個350円)も投入。女性が気軽に利用しやすいメニュー構成とした。
店内には、立ち呑みスペース、一人で利用できるカウンター席、複数人で利用できるテーブル席を配置。来店人数に応じて、座席を使い分けできる工夫をした。
一風堂スタンドは実験店舗で、現在、2号店の具体的な計画はないが、ちょっとつまんで気軽に飲んで、ラーメンで締めくくる一風堂スタイルを浜松町から広めていきたいという。
店舗概要
所在地:東京都港区浜松町1-27-6
マストライフ大門・浜松町1階
TEL:03-6459-0068
営業時間:月~木・祝11時~23時
金土・祝前日11時~翌2時
店休日:日
店舗面積:95.6m2
席数:31席
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