大塚社長は「私たちのサービスの魅力を感じられる、人の温かさが感じられる店を訴求したい」と語る。
これまでの大塚家具は、ブランド、デザイナー、産地などを中心に商品を訴求していたが、南船橋店では、テイスト別の商品陳列も打ち出した。
「シンプル&ナチュラル」、「トラディショナル」といった切り口を導入した。商品ディスプレイの脇には、すべての家具を購入した場合の合計金額を大きく掲示し、部屋のイメージと購入金額を分かりやすく伝える。
特に、「シンプル&ナチュラル」では、品質にこだわりながらも手ごろな価格帯のアイテムを集積した。
大塚社長は、「これまでのブランド別・産地別の商品展開とライフスタイルやテイストを中心としたコーディネート型の商品展開の両方が必要だ」と語る。
大塚家具の超大型店は売場面積が2万m2以上で約4万点以上を展開するが、南船橋店は店舗の小型化に伴い取扱い商品を厳選した。現在の売れ筋・人気商品約1万点をそろえた。
店舗面積は縮小したが、リビング、ダイニング、ベッドルームなどの家具全般、カーテン、照明、敷物、寝装品、インテリアアクセサリーなど幅広いアイテムを展開する。
手ごろなものからラグジュアリーブランドまで、多様なニーズに対応する幅広い品そろえを目指し、エントリーライン、スタンダードライン、ハイエンドラインの3つの価格帯で商品を訴求する。
例えば、ソファでは、エントリーラインは税込6万9660円の布張りソファ、スタンダードラインは25万8120円の総革張りソファ、ハイエンドラインは135万円のドイツ製のROLF BENZの総革張りソファを販売する。
飛騨、旭川、秋田、香川、府中など日本を代表する家具産地の商品を扱うのが大塚家具の強みであることから、飛騨の家具コーナーのほか、ジャパンセレクションコーナーを展開する。
大塚家具の特徴のひとつである海外のハイエンドブランドも展開。ワールドセレクションコーナーで、世界の一流ブランド商品を紹介する。
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