パンダエキスプレスは約10年ほど前に、橋本サティ(神奈川県相模原市)と神戸ハーバーランド(兵庫市)に、店舗を出店していたが、パートナー企業の課題もあり一度撤退をしている。
チェーン氏は「一風堂とは、経営理念が似ており、最良の食べ物、商品を提供したい気持ちが同じであり、会社としてお互いに学びあえるパートナーだ。ラゾーナ川崎という大きな商業施設への出店の機会もあり、日本に再上陸した」と語る。
力の源カンパニーの清宮俊之社長は「外資ブランドに取り組むのはグループとして初めての取り組み。日本一の売上を持つラゾーナ川崎に出店する機会を得て、日本再上陸店舗をラゾーナ川崎に出店する。米国では、ファミリー層の利用も多いため、あえて都心ではなく、神奈川県内、川崎に1号店を出店した」と語る。
パンダエキスプレスの出店については、海外の留学経験者や日本に在住する外国人から、すでに反響があるという。来期が始まる2017年4月以降に、都内の商業施設内に2~3店程度を出店する予定だ。
米国では商業施設のほか、路面店も展開しているが、日本での路面店の出店は、当面はないという。
出店のうち、1店舗はこれまでの飲食が出店したことがないような変わった場所へ出店するので、楽しみにしてほしいという。
パンダエキスプレスの成功について、チェーン氏は「商品の味、サービス、店舗環境が良いことに加え、お客さまが支払った金額よりも、リッチな経験ができることが成功の鍵だ。我々の提供する食事だけでなく、パンダエキスプレスでの体験を楽しんでもらいたい」と語った。
具体的な体験について、チェーン氏は「店に来店してからのお楽しみだよ。是非、店に来てほしい」としか語らなかったが、メニューを注文してみると、必ずフォーチュンクッキーがついていることが分かった。
フォーチュンクッキーは、米国から輸入しているもので、米国のパンダエクスプレスでも提供している。
フォーチュンクッキーの中には、「A FRIEND’S ADVICE IS INVALUABLE(友人のアドバイスは非常に貴重です)」など、約100種類程度の人生を前向きにする言葉が入っている。
店舗スタッフによると、来店客に少しでも明るい気持ちになってもらうために、必ずフォーチュンクッキーを渡している。今は、英語だが、将来は日本語表記のフォーチュンクッキーを投入したいという。
チェーン氏は「これまで一風堂が、アメリカに進出する手伝いをしてきた。自分たちの商品を世界に向けて発信することに挑戦したい気持ちは両社で共通している。これからも日本とアメリカで両社の商品を発信していきたい」と語った。
店舗概要
所在地:神奈川県川崎市幸区堀川町72-1
営業時間:10時~22時
定休日:ラゾーナ川崎に準じる
店舗面積:37.76m2
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