キリン/レモンの皮のおいしさを味わえる「世界のKitchenから ほろにがピール漬け蜂蜜レモン」
2017年06月19日 12:00 / 商品
キリンビバレッジは6月20日、「世界のKitchenから ほろにがピール漬け蜂蜜レモン」を数量限定で発売する。ブランド発足10周年の節目にブランドの原点を見つめ、「これが私たちの自家製のおいしさ」といえるおいしさをあらためて目指した。同商品の開発リーダーである図子久美子・マーケティング部商品担当主任に商品に込めたこだわりとブランドの未来について聞いた。
――イタリアで学んだ「レモンは皮がおいしい」という知恵からスタート。
図子 「世界のKitchenから」ブランドは、2007年にスタートしたのですが、現地取材1か国目はイタリア・アマルフィでした。そこで学んだ「レモンは皮がおいしい」という知恵から、当時「ピール漬けハチミツレモン」(現在は販売終了)が生まれました。今回の「ほろにがピール漬け蜂蜜レモン」は、改めて素材に真正面から向き合い、味や香りを加えるのではなく、レモンの皮を主役にし、そのおいしさや香りを存分に引き出した新しい商品です。
――「ノーワックス」のレモンにこだわった。
図子 新商品は、イタリア・アマルフィの家庭で出会ったレモンの皮を漬け込んだ自家製酒「リモンチェッロ」からヒントを得ているのですが、そこで得た気づきは「レモンの苦みのおいしさ」でした。そのおいしさを引き出すために、ノーワックスのレモンを使い、レモンの香りと苦みにこだわりました。
――素材の調達に苦労した。
図子 ノーワックスレモンを使うことにこだわったのですが、ワックスにはつや出しや防カビの効果があり、レモンは腐りやすいため、一般的に使われています。ワックスを使わない国産レモンの使用を検討しましたが、十分な量を確保できなかったため、調達部門が苦労して開拓してくれたスペイン・ムルシアのカノバス家の農園で、特別にノーワックスレモンを提供してもらうことができました。
――大量生産でありながら自家製の味わいを出すため、製造も難航。
図子 レモンの香りと苦みを最大限に出すため、10種類以上の調理法と100種類以上の味覚を試しました。思ったように香りや味わいが決まらずに、あきらめかけたこともあるほどです。工場には何度も足を運び、最終的に刻んだレモンピールをハーブ(レモングラス)と一緒にハチミツに付けることで、香料を使わず、レモンの香りを閉じ込めることに成功しました。そのピールを皮の表の黄色い部分だけでなく、白い部分も含めて細かくすりつぶすことで、素材の滋味を引き出しました。
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