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花王/1~9月、アジアの日用品好調で営業利益3.2%増

2018年10月24日 12:30 / 決算

花王が10月24日発表した2018年12月期第3四半期の連結決算は、売上高1兆978億900万円(前年同期比1.6%増)、営業利益1421億8700万円(3.2%増)、純利益994億3600万円(3.1%増)となった。

セグメント別にみると、コンシューマープロダクツ事業の売上高は、前年同期に対して1.3%増の8,895億円(実質1.2%増)。

日本の売上高は、前年同期に対してほぼ横ばいの6,351億円だったが、アジアでは、順調に伸長し、売上高は5.0%増の1,474億円(実質4.8%増)となった。営業利益は、1,183億円(対前年同期28億円増)。

化粧品事業は、4.6%増の1,938億円(実質4.2%増)。

デパートチャネルで展開しているカウンセリング化粧品の「SUQQU」や「RMK」、セルフ化粧品では、低刺激で和漢植物エキスを配合した「フリープラス」、乾燥性敏感肌ケア「キュレル」の売り上げは、好調に推移した。

営業利益は、好調なブランドやアジア事業の増収効果により、117億円(対前年同期114億円増)と大きく改善した。

スキンケア・ヘアケア事業の売上高は、3.0%増の2,576億円(実質3.0%増)となった。

スキンケア製品では、「ビオレ」が日本、アジアで順調に売り上げを伸ばしたが、米州では、競合品の激しい攻勢を受けた。ハンド&ボディローションの「ジャーゲンズ」は順調に推移した。

営業利益は、第3四半期で改善したが、欧米の構造改革費用を計上したことにより、374億円(対前年同期13億円減)だった

ヒューマンヘルスケア事業の売上高は、3.4%減の1,964億円(実質3.4%減)。

ベビー用紙おむつ「メリーズ」は、競争環境の激化の中で高付加価値化に取り組んだが、中国では、現地メーカーの攻勢や値下げ圧力の影響で、売り上げは前年同期に比べて減少した。一方、インドネシアでは、中間所得層向けの現地生産品が順調に売り上げを伸ばした。

営業利益は、生理用品等の増収効果があったが、原材料価格の上昇や減価償却費の増加により、223億円(対前年同期31億円減)。

ファブリック&ホームケア事業の売上高は、0.9%増の2,417億円(実質0.9%増)。営業利益は、石化原料の価格上昇、有形固定資産の除却損の影響等により、469億円(対前年同期42億円減)。

ケミカル事業の売上高は、2.9%増の2,357億円(実質2.0%増)。営業利益は、海外での油脂製品の伸長と高付加価値化により、233億円(対前年同期18億円増)。

2018年12月期通期の連結決算は、売上高1兆5400億円(前期比3.4%増)、営業利益2150億円(5.0%増)、純利益1520億円(3.4%増)を予想している。

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