高島屋/上海高島屋を8月25日に閉店
2019年06月26日 13:40 / 海外
高島屋は6月25日、上海市で運営している「上海高島屋」を8月25日に閉店すると発表した。
上海高島屋を運営する現地法人の上海高島屋百貨有限公司が家主との間で家賃減額交渉を進めていたが交渉が不成立となったことを受けたもの。
上海高島屋は2012年に開店し、本格的な日本型百貨店の実現を目指して、現地顧客の支持を拡大し、売上を伸ばしていた。
一方で、業態間競争の激化や隣地商業開発の遅延と変更により、当初計画には及ばず黒字化に至らなかった。
昨年来の米中貿易摩擦の長期化による経済の停滞、個人消費の落ち込みなどにより、これ以上の事業改善が見込めないことから、上海高島屋百貨有限公司の解散と清算計画を決議した。
上海高島屋百貨有限公司の資本金は4億9000万人民元。株主構成は、タカシマヤシンガポールLTD.66%、髙島屋17%、東神開発株式会社17%。
2019年2月期の営業収益は1億9148万3000人民元、営業損失5207万2000人民元、経常損失9182万3000人民元、当期損失9184万2000人民元だった。
子会社の解散と清算に伴い今後、20~30億円程度の損失が発生する可能性があるが、2020年2月期連結業績への影響については現在精査中であり、確定次第速やかに公表する。
髙島屋単体では該当子会社向け貸付金の一部または全額が回収不能となる可能性もあるが、連結決算において該当貸付金は相殺消去されるため、連結業績に与える影響はないという。
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