コナカ/サマンサタバサを子会社化
2020年05月01日 10:50 / 経営
コナカは5月1日、連結子会社のフィットハウスと持分適用関連会社のサマンサタバサジャパンを合併すると発表した。
合併によりフィットハウスは消滅し、サマンサタバサがコナカの特定子会社となる。
サマンサタバサの2020年2月期の連結決算は売上高235億5000万円、営業損失11億8400万円、経常損失12億2500万円、純損失23億8400万円だった。フィットハウスの2019年8月期売上高148億4400万円、営業利益2億900万円、経常利益2億4100万円、純利益6000万円となっている。
合併後、単純計算で、売上規模約384億円。コナカのサマンサタバサの出資比率は約59%となる。
サマンサタバサは2019年9月にコナカとの資本業務提携に伴い、コナカが約31%出資し、持分法適用関連会社となった。店舗の出店におけるノウハウや情報共有、サマンサタバサより同社への商品供給、人材交流等の連携を進め、業績向上に取り組んでいた。
しかし、消費者の低価格指向が続く厳しい市場環境の中で、昨年10月の消費税増税や天候不順、今年4月以降の新型コロナウイルス感染症の蔓延による店舗の休業や消費マインドの大幅な低下により先行き極めて不透明な状況下、コナカグループとの連携をさらに強化し、財務基盤を安定させるとともに業績向上を図っていくことが喫緊の課題となっていた。
一方、フィットハウスは、東海地区を中心にシューズ、バッグ、服飾雑貨などの販売事業を営んでおり、コナカが約91%出資している。現在の消費者の低価格志向を踏まえ、従来の海外ブランドを中心とした高価格商品の販売から、「製造小売(SPA)」システムを利用した高粗利の自社商品の開発・販売へビジネスモデルを転換することが、現在の課題となっている。
両社の合併により、経営課題を早期に解決するとともに、存続会社となるサマンサタバサがコナカの連結子会社となる予定であることから、コナカグループにおけるファッション事業の競争力強化とともに経営資源の最適化・効率化を図る。
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