飲食業の倒産/1~8月583件、幅広い価格帯の業種で増加
2020年09月15日 16:20 / 経営
東京商工リサーチは9月14日、1~8月の「飲食業の倒産状況」の調査結果を発表した。
2020年の「飲食業」倒産は、1~8月累計で583件(前年同期比13.2%増)だった。
<飲食業倒産通年で最多を更新する勢い>
※出典:東京商工リサーチホームページ(以下同)
これまで通年(1~12月)で最多だった2011年の800件を抜き、年間最多を更新する可能性が高まっている。
居酒屋だけでなく、うどん・そば店、すし店、専門料理店など、幅広い価格帯の業種で軒並み倒産が増加しており、コロナ禍の影響が飲食業にダメージを与えている。
負債総額は368億円(前年同期比5.4%増)で、2年連続で前年同期を上回った。
負債1億円未満が524件(構成比89.8%)、資本金1千万円未満が521件(同89.3%)と、小・零細企業が約9割を占めている。
■業種別「専門料理店」が最多の152件
業種別の最多は、日本料理店、中華料理店、ラーメン店、焼き肉店などの「専門料理店」152件(前年同期比14.2%増)。次いで、「食堂、レストラン」138件(同5.4%減)、「酒場、ビヤホール」114件(同37.3%増)と続いた。
■増加率の最高は中部地区
地区別にみると、増加率の最高は、中部の54.0%増(61→94件)。静岡が18件(前年同期2件)と大幅に増加するなど、三重を除く、4県で倒産件数が増加した。
次に、近畿23.2%増(155→191件)で、2府4県すべてで件数が前年同期を上回った。
また、北海道23.0%増(13→16件)、中国18.5%増(27→32件)、関東3.6%増(163→169件)と続く。
一方、減少は4地区だった。東北の25.0%減(16→12件)を最高に、北陸22.2%減(18→14件)、九州11.7%減(51→45件)、四国9.0%減(11→10件)の順となっている。
■問い合わせ先
東京商工リサーチ 情報部
TEL:03-6910-3155
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