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2019年度飲食市場/外食5.2%減の3兆9208億円、中食0.8%増の1兆2285億円

2020年09月15日 16:10 / 経営

リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は9月15日、2019年度外食&中食動向(2019年4月~2020年3月:東名阪夕食)を発表した。

3圏域計における2019年4月~2020年3月の年間の外食市場は前年比5.2%減の3兆9208億円、中食市場は0.8%増の1兆2285億円となった。

実施率・頻度ともに減、外食の市場規模は縮小

<年間の延べ外食回数、外食市場規模>
年間の延べ外食回数、外食市場規模

夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。夕方以降、1日2回までの外食を含む。

外食単価は前年並みであったが、外食実施率・外食頻度ともに減少した結果、市場規模は縮小した。

圏域別に見ると、外食市場規模の縮小幅は首都圏が最も大きかった(前年度比5.6%減)。

外食市場規模の月別累計を見ると、消費税増税の10月以降、2月まで前年度比2%減程度で推移、3月に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、一気に前年度比5.2%減まで落ち込んだ。

性別で見ると、3圏域計において、性年代別には「男性/40歳代」が延べ回数シェア、市場規模シェアともに最も高い。

また、4年前との比較では「女性/40歳代」「女性/50歳代」で外食市場規模が増加している。

対前年度比で延べ外食回数が最も減った性年代は「女性/60歳代」(10.1%減)、外食市場規模が減った性年代は「女性/60歳代」(8.4%減)、「男性/60歳代」(7.6%減)だった。

業態別の延べ外食回数シェアは「居酒屋」が16.1%で最大、外食市場規模では22.1%を占める。その他の業態を除くと「立食麺類」や「カラオケボックス」の市場規模の減少率が大きい。

「飲酒あり」の外食は減少傾向で、前年度より1.4ポイント減少した。

中食実施率は微減、購入頻度と単価は微増

<年間の延べ中食購入回数、中食市場規模>
年間の延べ中食購入回数、中食市場規模

中食は、夕方以降の食事について、外で買ってきたものを食べた、出前や宅配を利用して食べた場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で購入した中食を対象としており、圏域外で購入した中食は含んでいない。夕方以降、1日あたり2回まで(購入金額の上位2位まで)の中食を含むとした。

中食実施率は微減、中食購入頻度と中食単価は微増の結果、延べ中食購入回数および市場規模は前年並みだった。

3圏域計において、性年代別の中食市場は、「男性/40歳代」が延べ回数シェア、市場規模シェアともに最も高い。

対前年度比で中食単価が最も伸びた性年代は「男性/30歳代」「女性/20歳代」「女性/30歳代」で、前年度比3%超の増加であった。

「男性/30歳代」は延べ外食回数も減っていたが、延べ中食購入回数も5.5%減と減った。

中食市場規模の月別累計では、1月時点で前年度比±0%程度であったが、2月・3月に少しずつ前年度を上回った。

2月・3月の中食市場規模増加幅が大きかった性年代は「男性/50歳代」(2月の前年同月比13.5%増、3月の前年同月比7.7%増)となっている。

4年前に比べて中食市場規模が増加した性年代は、男女ともに「40歳代」「50歳代」だった。

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