スターバックス/フードロス削減で店舗の在庫状況でドーナツなどを割引販売
2021年08月19日 12:30 / 経営
スターバックス コーヒー ジャパンは8月23日から、店舗での食品の廃棄を極力減らす「フードロス削減」のプログラムを開始すると発表した。
<フードロス削減プログラムのイメージ>
プログラムでは、販売促進とフードロスの削減を目的に、ドーナツやケーキ、サンドイッチなどのフードケース内の商品を対象として、店舗ごとで当日の在庫状況に応じて、閉店3時間前をめどに20%の割り引き価格で販売する。
<「SAVE FOOD」のPOP>
プログラムは、「スターバックス リザーブ ロ―スタリー 東京」などの取扱商品が異なる店舗以外の全店で展開。実施の有無や開始時間は各店の在庫状況に応じて異なる。また、プログラム実施中は店舗に「SAVE FOOD」のPOP(店頭販促)を掲出する。
同時に、プログラムによる売り上げの一部を認定NPO法人の全国こども食堂支援センター・むすびえに寄付し、フードロス削減を進めると同時に、地域の子供たちに対する食などの支援と、ネットワーク団体設置の活動の後押しにつなげる。
スターバックスによると、店舗から排出される食品廃棄物は、約7割がコーヒーを抽出後の豆かすで、期限切れフードの割合は約15%という。しかし、割合が少ない期限切れフードの廃棄量の削減も重要とみており、今回のプログラムはその削減を進める新たな一歩としている。
3月には東京都と埼玉県の90店舗ほどで、1カ月間のトライアルも実施。顧客からの賛同を得られたことに加え、従業員からも前向きな声が上がったことから、スピード感を持って取り組むべき活動として、今回、プログラムを全国に展開することにした。
スターバックスでは、2030年までに店舗などから出る廃棄物の50%削減を掲げており、目標達成を目指すとともに、店舗を構える地域やコミュニティーに対して前向きな影響を与える活動を続けていくとしている。
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