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イオンリテール/3期ぶりの黒字転換、営業利益57億円

2023年04月12日 18:20 / 決算

イオンは4月12日、イオンリテールが営業利益57億円を計上したと発表した。

<構造改革が奏功したと吉田社長>
吉田社長

コロナ前の2019年度実績56億円を上回り、3期ぶりの黒字転換となった。

同日行われた決算会見で、吉田昭夫社長は「2020年度からの3年間をイオンリテールのリバイバルプラン実行の時期とし、アパレルなどの在庫圧縮、コスト構造改革を進めてきた。トップバリュなどのPBの強化で食品は安定的に成長、非食品も大きく回復し、水道光熱費の100億円のコスト増をはね返し、黒字化を達成した」と述べた。

今後のイオンリテールの成長エンジンについて、「まだ、衣料品、住居余暇で改革の余地がある。さらに、当社分析でリアル店舗だけで買い物する人より、オンラインとリアル店舗両方で買い物する人のほうが、購買金額が大きいことがわかっている。もっと顧客のオンラインニーズを取り込み、より収益を上げていく」と説明している。

また、従来、人手に頼っていた売価変更をAIが、最適な時間・価格を指示する「AIカカク」をデリカ336店舗、デイリー324店舗で導入しており、粗利率改善に貢献しているという。

売り上げの既存店前期比は衣料品6.0%増、食品1.2%増、住居余暇2.6%減、ヘルス&ビューティー4.0%増、直営店計2.0%増だった。

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