ユニクロ/服のリペア・リメイク拡大「RE.UNIQLO STUDIO」6店舗に導入
2023年08月30日 13:10 / 経営
ユニクロは9月、RE.UNIQLO STUDIO(リ・ユニクロ スタジオ)を新たに6店舗に開設し、服のリペア、リメイクサービスの提供を拡大する。東京都内では、グローバル旗艦店である「銀座店」と「UNIQLO TOKYO」に新設するほか、活気あふれる下町で、絶えず観光客で賑わう「浅草店」と「御徒町店」にも設置する。また、9月8日に札幌にオープンする「東急百貨店さっぽろ店」、大阪の「あべのキューズモール店」にもRE.UNIQLO STUDIOを構え、すでに設置済みの店舗を含め、全9店舗でサービスを提供する。
現在、ユニクロは全商品をリサイクル、リユースする取り組み「RE.UNIQLO」を進めている。お客が不要になった服を回収し、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通じて、難民キャンプなどに寄贈、あるいは 新しい服の原料やエネルギー資源、資材として活用している。この取り組みを実現するため、RE.UNIQLO STUDIOでは、リペア、リメイクのサービスに加え、服のリサイクルボックスも設置し、回収を呼びかけている。既存の設置店舗は、「世田谷千歳台店」(東京都)、「前橋南インター店」(群馬県)、「天神店」(福岡県)となっている。
リペアサービスは1カ所500円から対応。Tシャツやニット、ダウンジャケットの穴修理、ジーンズのほつれや股ずれなどの補修、ボタン付けなどの簡単な補修をする。受付の際に、引き渡し日時を伝える。受付状況により翌日以降の引き渡しとなる場合もある。
リメイクサービスは1カ所700円からで、100種類以上のテンプレートから選べる刺繍サービスとなる。これまでは、「MY UNIQLO」として実施していた。当日、購入した服のほか、飽きて着なくなった服や、マークや名前を入れたい子供服など、持ち込みしたユニクロ商品にも対応する。7500円から、オリジナルデザインの刺繍を施すことにも対応している。リペア、リメイクサービスの対象は、ユニクロ商品と確認できるものに限る。また、リメイクサービスについて、コラボレーション商品は対象外となる。素材や位置によって刺繍ができない場合がある。
RE.UNIQLO STUDIOで提供するサービスは、ドイツの店舗で、お客とスタッフが服のアップサイクルのワークショップを行ったことから生まれた。その後、リペアやカスタマイズサービスを加え、米国のSohoニューヨーク店、シンガポールのアン・モキ・オ店、台湾の台北店などでもスタートしている。現在は、英国・ロンドンのリージェントストリート店や、フランス・パリのリヴォリ店、デンマーク・コペンハーゲンのストロイエ通り店などにも拡大し、8月30日時点で、13の国と地域・25店舗でRE.UNIQLO STUDIOを設置している。なお、各国・各地域によって、提供するサービスは異なる。
RE.UNIQLO STUDIOは、ユニクロの服づくりのコンセプトであるLifeWearを進化させ、愛着ある服を大切に着続けてもらうためのサポートを行う場として、今後もさらに発展させる。
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