東京・田町駅/商業・オフィスの複合施設、21店舗順次オープン
2023年09月25日 10:37 / 店舗
田町ビル・徳栄商事・三菱重工業は9月25日、3社が手掛ける新たな大型複合ビル「田町タワー」(東京都港区)が完成したと発表した。
商業施設「田町タワーモール」は、9月27日から店舗が順次オープン。9月26日には、敷地内へ直接つながる都営地下鉄三田駅「A5・A6出口」も開通する。隣接の「森永ビル」の国道側ペデストリアンデッキに田町タワーのデッキが接続することにより、敷地内に設置された都営線三田駅A5・A6出口(地下2階レベル)からJR田町駅(2階レベル)までスムーズな動線が確保される。
「田町タワー」は、「江戸無血開城」につながる勝海舟と西郷隆盛の会談が行われた薩摩藩蔵屋敷の跡地に建てられた。
日本の行く末を変えた重要な会議が行われたこの地に新たに開業する田町タワーもまた、日本のイノベーション拠点の一つとなることを目指している。
約5万9000m2を超えるビジネスオフィスに加え、カフェ、レストラン、スポーツジムやクリニックなど21店舗がそろう。
9月27日には「スターバックスコーヒー」が登場。10月2日「中華そば専門 田中そば店」、10月23日「肉蕎麦トムラウシ」、11月中に肉バル「銭場精肉店」、11月15日タイ料理「ジャスミンタイ」などがオープンする。
11月中にボルダリングジム「ディーボルダリング」、12月1日クリニックモール・検診センター「MYメディカルクリニック」などが開業する。
外観は、日比谷通りの都市軸の取り入れ、日本的繊細美(格子)+自然(緑・風)を融合させるというデザインコンセプトを採用している。
オフィスフロアには、ウインターガーデンというオフィス専有部内に新鮮な外気・自然の風を感じられるアメニティスペースを設置した。
このスペースが外装に面して設置されており、窓を含めて外部から視認できるようになっており、ワークスペースでありながら自由な使い方のできる場所が、外部から見られるというデザインも採用した。
さらに、森永ビルを含む「田町駅西口駅前地区」の再開発(2028年度完成予定)に伴い、国道側だけでなくJR側にもデッキが構築され、駅間および地域の歩行者ネットワークが強化される予定だ。
駅前空間に準じたゆったりとした滞留スペースを用意し、休日にはイベントなども開催することにより、よりにぎわいのある田町駅周辺の発展を目指す。
■田町タワー
住所:東京都港区芝5-33-11
事業主:田町ビル・徳栄商事・三菱重工業
延床面積:11万2372.52m2
階数:地上29階、塔屋1階、地下2階※うち「田町タワーモール」地下1階~4階
建物高さ:約156m
完工:2023年9月25日
開業:2023年11月末(先行オープン店舗あり)
アクセス:JR田町駅徒歩2分、都営地下鉄三田駅直結
http://tamachi-towermall.com
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