クリエイトSD 決算/5月期増収増益、EDLP施策を継続推進

2024年07月08日 16:58 / 決算

クリエイトSDホールディングスが7月8日に発表した2024年5月期決算によると、売上高4223億3000万円(前年同期比10.9%増)、営業利益202億2700万円(7.0%増)、経常利益208億8200万円(7.5%増)、親会社に帰属する当期利益136億9100万円(5.9%増)となった。

ドラッグストア事業は、資源価格の高騰による食品を中心とした継続的な物価上昇等により、消費者の節約志向と選別消費への意識が一段と高まりを見せる中、同社グループは、地域の顧客・患者の健康と生活を支えるライフラインとして、いつ来ても購入しやすい価格で提供するEDLP(エブリデイ・ロープライス)施策を継続推進してきた。

また、ワンストップ・ショートタイムショッピングの実現を目指し、調剤薬局の併設や、生鮮食品をはじめとした食品の品ぞろえ強化を推進。小商圏における利便性および専門性の向上に引き続き取り組んでいる。

同連結会計年度は、マスクや抗原検査キット等の新型コロナウイルス感染対策商材の需要減の一方、総合感冒薬や化粧品関連の需要回復や、食品を中心とした価格訴求の強化が奏功したことなどで、既存店売上・客数は大きく伸長した。

調剤部門では、診療報酬および薬価改定による単価低下の影響があったものの、調剤併設店舗数の増加や風邪・インフルエンザ流行による急性期処方の増加、コロナ5類移行による受診控えからの回復などで、処方箋応需枚数は堅調に推移している。

売上・客数は好調な一方、荒利率は前年を下回ったが、増収効果による荒利額確保と、人件費をはじめとした販管費コントロールに取り組み、増収増益となった。

ドラッグストアの新規出店については、43店舗出店。一方でスクラップ&ビルドにより1店舗、契約期間満了により5店舗、経営効率化の観点から2店舗の計8店舗閉鎖した。

調剤薬局は、ドラッグストアへの併設調剤薬局を47店舗、医療モール併設の調剤専門薬局を1店舗開局している。

年度末のグループ店舗数はドラッグストア752店舗、食品スーパー2店舗、ドラッグストア複合の生鮮食品専門店4店舗、調剤薬局は調剤専門薬局38店舗、ドラッグストアへの併設調剤薬局380店舗の合計418店舗、介護事業では介護付有料老人ホーム2施設、半日型デイサービスセンター37施設となった。

次期は、中期経営計画の達成に向け、調剤併設型ドラッグストアを中心とした出店を継続。強固なドミナント形成によるエリア内でのシェアアップを引き続き推進していく。

ドラッグストア部門では、消費者の節約志向の高まりに対応し、食品を中心とした価格訴求を継続。客数および買上点数増を図りつつ、ヘルス&ビューティを中心とした販売強化や、プライベートブランド商品の開発・リニューアルなど、荒利率のコントロールに取り組む。

調剤部門では、調剤併設の推進に加え、薬剤師の対人業務強化、近隣医療機関との連携、電子処方箋応需に向けた体制整備等、かかりつけ機能を強化する。

また、ローコストオペレーションを徹底し、人件費をはじめとした経費抑制に努めることで、経常利益率5.0%の水準維持を目指す。

2025年5月期は、売上高4576億円(8.4%増)、営業利益220億円(8.8%増)、経常利益224億円(7.3%増)、親会社に帰属する当期利益144億円(5.2%増)を見込んでいる。

■クリエイトSDの関連記事
クリエイトSD 決算/6~2月増収増益、総合感冒薬・化粧品需要増などで通期上方修正

クリエイトSD 決算/6~8月売上高9.4%増、EDLP継続・生鮮食品強化

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

決算 最新記事

一覧

スーパーマーケットに関する最新ニュース

一覧

ドラッグストアに関する最新ニュース

一覧

増収増益に関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧