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クリエイトSD 決算/6~2月増収増益、総合感冒薬・化粧品需要増などで通期上方修正

2024年04月08日 15:40 / 決算

クリエイトSDホールディングスが4月8日に発表した2024年5月期第3四半期決算によると、売上高3131億1900万円(前年同期比10.9%増)、営業利益155億8800万円(11.2%増)、経常利益160億6300万円(11.8%増)、親会社に帰属する当期利益107億1200万円(10.0%増)となった。

ドラッグストア事業では、資源価格の高騰による食品を中心とした継続的な物価上昇などで、消費者の節約志向・選別消費への意識が一段と高まりを見せる中、同社グループは、顧客がいつ来ても求めやすい価格で提供するEDLP(エブリデイ・ロープライス)施策を継続推進している。

ワンストップ・ショートタイムショッピングの実現を目指し、調剤薬局の併設や、生鮮食品を始めとした食品の品ぞろえを強化し、小商圏での利便性・専門性の向上に引き続き取り組んできた。

新型コロナウイルス感染対策商材の需要減の一方、総合感冒薬や化粧品需要の増加、生活必需品を始めとしたEDLP施策が奏功したことなどで、既存店売上・客数は引き続き堅調に推移した。調剤部門では、診療報酬と薬価改定の影響があったものの、調剤薬局の併設店舗数増加と対人業務の強化に取り組んだ結果、処方箋応需枚数は堅調に増えている。

第3四半期連結会計期間末のグループ店舗数は、ドラッグストア741店舗、食品スーパー2店舗、ドラッグストア複合の生鮮食品専門店3店舗、調剤薬局は調剤専門薬局38店舗、ドラッグストアへの併設調剤薬局363店舗の計401店舗。介護事業では介護付有料老人ホーム2施設、半日型デイサービスセンター37施設となる。

新規出店は28店舗。スクラップ&ビルドにより1店舗、契約期間満了により2店舗、経営効率化の観点から1店舗の計4店舗を閉鎖している。調剤薬局については、ドラッグストアへの併設調剤薬局を30店舗、医療モール併設の調剤専門薬局を1店舗開局した。

介護事業では、美味しい食事が特徴の介護付有料老人ホームを2施設、リハビリを専門とする半日型のデイサービスセンター37施設を運営している。有料老人ホーム、デイサービスとも、同社グループの特徴である接遇に注力し、利用者の満足度・稼働率向上を図ってきた。

通期は、行動規制緩和に伴う総合感冒薬や化粧品需要の増加などのトレンドが継続すると見込む一方で、第4四半期に営業関連の先行投資及び業績に連動した従業員還元を計画しており、第3四半期累計期間の連結業績と足元の業績を鑑みて、上方修正する。

売上高は194億5000万円増の4235億5000万円(11.2%増)、営業利益17億4000万円増の209億8000万円(10.9%増)、経常利益18億円増の216億円(11.2%増)、親会社に帰属する当期利益9億5000万円増の139億5000万円(7.9%増)を見込んでいる。

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