王将フード 決算/4~6月売上高7.3%増、価格改定後も客単価・客数好調
2024年07月31日 16:04 / 決算
王将フードサービスが7月31日に発表した2025年3月期第1四半期決算によると、売上高264億2100万円(前年同期比7.3%増)、営業利益24億4100万円(1.1%増)、経常利益25億7600万円(2.4%増)、親会社に帰属する当期利益17億200万円(20.3%減)となった。
2022年2月以降、同月比過去最高売上を毎月更新するとともに、同第1四半期連結累計期間における売上高は過去最高となり、3年連続で更新。営業利益も前年同期比微増ながら2年連続で過去最高を更新している。2024年6月21日より一部商品の価格改定を実施したが、価格改定後も客単価・客数は好調に推移している。
第1四半期連結累計期間の店舗展開は、直営店2店、FC加盟店1店の新規出店、直営店2店、FC加盟店1店の閉店を実施。これにより合計店舗数は731店(直営店545店、FC加盟店186店)となった。
新規出店のうち「ジョイ・ナーホ赤坂見附店」は、地下鉄赤坂見附駅徒歩3分、オフィスが密集し、昼食需要も十分見込める立地に「ジョイ・ナーホ」業態の4号店としてオープン。狭小物件ながらも、顧客やデリバリー業者の動線を確保し、従業員が働きやすい厨房内レイアウトを実現した。「ジョイ・ナーホ」業態は、都心部の新しい出店フォーマットとして今後も積極的に展開する方針だ。
投資面について、まず2024年度の月例給改定では、1人当たり平均3万9162円(ベースアップを含めた賃上げ率11.5%)と昨年の過去最高を上回る引き上げを実施。さらに、2024年夏期賞与では、労働組合からの要求に対して満額回答となる賞与テーブル13%増の支給を行うことを決定している。
また、大卒新卒初任給も5万2000円の引き上げを実施(実施後大卒初任給27万8500円)することで、将来を見据えた人材の確保を積極的に進めていく。
設備について、セントラルキッチンでは、主力工場である久御山工場の麺の製造ラインを最新設備に更新。これにより生産能力向上や材料ロス削減、省人化を達成。品質も向上させ、さらには商品開発能力を強化することができたという。
DX面では、公式アプリでテークアウト予約から決済までスマホ1つで可能な「テイクアウトモバイルオーダー」を8店舗でトライアル導入した。2024年8月末には直営全店で導入を完了させる見込みだ。
通期は、売上高1098億7500万円(8.4%増)、営業利益111億9600万円(8.8%増)、経常利益113億7300万円(8.4%増)、親会社に帰属する当期利益79億7000万円(0.7%増)を見込んでいる。
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