王将フード 決算/4~12月増収増益、35カ月連続の過去最高売上を更新

2025年01月31日 16:56 / 決算

王将フードサービスが1月31日に発表した2025年3月期第3四半期決算によると、売上高814億4500万円(前年同期比7.8%増)、営業利益75億9400万円(1.0%増)、経常利益78億8600万円(1.9%増)、親会社に帰属する当期利益52億600万円(7.5%減)となった。

王将フード

売上高は、過去最高を更新し、4年連続で増収達成。35カ月連続で同月比過去最高売上を更新している。

営業利益も4年連続で増益達成。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に土地売却に伴う固定資産売却益など(4億6300万円の利益の増加)があったため、減益となった。

客数は継続して増加し、特に店内飲食が大きく伸びるとともに、テイクアウト&デリバリーも引き続き好調に推移している。

新規出店にでは、2024年5月に「金閣寺店」、6月に「ジョイ・ナーホ赤坂見附店」、7月に「国道16号岩槻店」、8月に「なんばグランド花月店」、10月に「吉祥院八条通店」、11月に「久喜店」、12月に「江南店」「イオン新浦安店」をオープンした。

設備投資のうち、セントラルキッチンでは、主力工場である久御山工場の麺の製造ラインを最新設備に更新。これにより生産能力向上や材料ロス削減、省人化を達成できたことに加え、品質を向上させた。

DX面では、IT基盤の最適化に着手しており、ホストシステムの刷新や基幹システムの見直しを進めている。

店舗業務のデジタル活用を推進すべく、公式アプリでテイクアウト予約から決済までスマホ一つで可能な「テイクアウトネット予約」を直営全店で導入。テイクアウト需要の取り込みを強化した。

海外では、これまでに出店した台湾の高雄市と台北市の2店舗がコロナ禍を乗り越え、業績は好調に推移している。

当該2店舗における現地スタッフの成長、店舗オペレーションの確立などの成果を踏まえ、3号店出店を含めた今後の台湾における積極展開に備えるべく、9月に子会社・王將餐飲服務股份有限公司への増資(増資額2600万新台湾ドル、円換算約1億1800万円)を実施した。

また、2024年度の月例給改定では、1人あたり平均3万9162円(ベースアップを含めた賃上げ率11.5%)と昨年の過去最高を上回る引き上げを実施。2024年夏期賞与では、労働組合からの要求に対して満額回答となる賞与テーブル100%水準に、13%分を加算した支給を行った。

さらに2024年冬期賞与では、労働組合から要求のあった「賞与テーブル(2023年冬期賞与支給実績)100%の支給」に満額回答。これに加えて「賞与テーブルの10%分を『加算賞与』として上乗せ」することで、合計で賞与テーブルの110%水準の支給を行っている。

その結果、社員の平均年収は過去最高額を上回り、10年前の2014年と比較すると1人あたり100万円以上の年収増になったという。

大卒新卒初任給についても5万2000円の引き上げを実施(実施後大卒初任給27万8500円)し、将来を見据えた多様な人材の確保を積極的に進めてきた。

通期は、売上高1098億7500万円(8.4%増)、営業利益111億9600万円(8.8%増)、経常利益113億7300万円(8.4%増)、親会社に帰属する当期利益79億7000万円(0.7%増)を見込んでいる。

王将フード 決算/4~9月増収増益、新規出店・DX推進

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