カッパ・クリエイト 決算/3月期営業利益15.3%減、コストアップ響く

2025年05月12日 12:00 / 決算

カッパ・クリエイトが5月9日に発表した2025年3月期決算によると、売上高732億800万円(前年同期比1.4%増)、営業利益14億3300万円(15.3%減)、経常利益14億5300万円(15.3%減)、親会社に帰属する当期利益10億3200万円(26.0%減)となった。

カッパ・クリエイト

原材料・エネルギー価格の高騰や慢性的な人手不足によるコストアップが継続。厳しい経営環境が続く。

原材料・エネルギー等の価格高騰による業績への影響を踏まえ、グループが保有する店舗等に係る固定資産の一部について「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき回収可能性を検討した結果、第4四半期連結会計期間に国内38店舗・海外2店舗および3工場に対し減損処理を行い、減損損失2億7300万円を計上した。

米などを中心とした原材料価格高騰に対しては、顧客動向に応じたグランドメニューの改廃およびプライシングを実施し、売上総利益率は0.3%増加している。

出退店では、8店舗の出店、賃貸契約終了により6店舗閉店した結果、当連結会計年度末の店舗数は295店舗となった。

従来はロードサイドを中心に出店してきたが、国内の人口動態の変化に対応するため、三大都市圏の駅前立地への出店や不採算店舗の閉鎖・移転など、店舗配置の最適化を進めている。

DX面では、新たに自動案内システムを7店舗(合計282店舗)、セルフレジを5店舗(合計239店舗)に導入。自動案内システムの多言語対応や、より効率的な案内ロジックの開発などを進めているという。

設備投資では、連結会計期間において22店舗の改装を実施した。改装店舗では、注文専用高速レーンや自動案内システム、セルフレジ、自身のスマートフォンがタッチパネル替わりになるスマホオーダー、テイクアウト専用ロッカーを導入している。

また、63店舗にリードサインを新たに設置し、店舗の認知を拡大させることによる売上高増加効果が確認できた。

2026年3月期は、売上高801億1800万円(9.4%増)、営業利益19億5100万円(36.1%増)、経常利益19億100万円(30.7%増)、親会社に帰属する当期利益14億4500万円(39.9%増)を見込んでいる。

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