高島屋×阪急阪神百貨店/業務提携を深化、マーケット開発・社会課題解決の強化へ

2025年09月10日 11:50 / 経営

高島屋と阪急阪神百貨店は9月10日、従来の業務提携を深化させると発表した。

高島屋のロゴマーク
阪急阪神百貨店のロゴマーク

「マーケット開発・育成」と「社会・業界課題解決」にフォーカスした取り組みを強化する。

この一環で、生活者ニーズの変化や夏季の長期化を踏まえ、MDサイクルを見直して夏物商材の定価販売を拡大する試みをすでに実施。

6月下旬から「盛夏MD」、8月中旬からは「晩夏MD」として取引先と協業。鮮度の高い定価商材を売場に投入し、長期化する夏に対して短期サイクルで新たな商品を提案した。

その結果、協業したブランドの定価商材の売上は伸長。近年勢いが鈍化しているセール売上をカバーし、前年実績を上回ったという。

今後も、短いMDサイクルで季節に即した鮮度の高い提案を行う方針。秋冬や次の春夏シーズンに向け、他ブランドにも同様の取り組みを拡大していく。

さらに両社共同で「日本の地域」をテーマに、国内外に向けて日本文化の発信や接点の拡大を強化する。これにより地域活性化につなげる狙い。

両社は「協業によって、産地と共創しながら百貨店としての文化的な価値創出を具現化していく」とする。

9月24日~10月7日の期間、共同キャンペーン「日本の美と技を未来につなぐ」を開催する(高島屋は9月30日まで)。

髙島屋と阪急阪神百貨店は2009 年から業務提携に関する委員会を発足。営業力強化やコスト削減に向け、両社のノウハウを活用した取り組みを共同で行ってきた。

ファッション分野や中元・歳暮ギフトでの商品開発などを展開。近年は廃プラスチックやフードロスの課題解決に向け、SDGsの分野でも連携するなど取り組みの幅を拡大させている。

これまでのスケールメリットを軸とした量的な取り組みから、質的な取り組みへと転換を図っていくとしている。

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