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ファーストリテイリング/インドのトップ大学と提携「スポンサーシップ」創設

2021年08月04日 12:50 / 海外

ファーストリテイリングは8月4日、未来のグローバルリーダーとなる前途有望な学生を支援するため、インド有数の大学、インドラプラズサ情報工科大学デリー校 (IIITD)と提携したと発表した。

「インドラプラズサ情報工科大学デリー校」は、デリー準州政府により、2008年に州立大学として設立された。コンピューター理工学、電子通信工学、計算生物学、人間中心設計、数学、人文社会科学の各学部を擁している。世界トップクラスの教授陣、最先端の研究とイノベーションを育む環境を備え、先端技術で社会課題を解決する「ディープテック」を推進している、インドで最も有望な教育機関の一つとなっている。

今回、同大学との間で、財政的な支援を必要とする優秀な学生を対象とした「ファーストリテイリング 教育スポンサーシッププログラム」の創設について合意した。

教育スポンサーシッププログラムでは、毎年計5名の新入生を対象に、学士課程4年、または修士課程2年の学費全額と関連費用をファーストリテイリングが支給する。プログラムの詳細については、最適な形になるよう、大学側が調整し決定する。

スポンサーシップの対象となる学生には、日本語や日本文化を学習し、ユニクロインドにてインターンシップを体験する機会が設けられる。さらに、一定の条件を満たした学生は、ファーストリテイリングの日本本社か、ユニクロインドに入社することができる。

ファーストリテイリングの柳井正代表取締役会長兼社長は、「インドの政財界リーダーと議論を始めた当初から、お会いするインドの若者の優秀さ、大志、勤勉さに感銘を受けてきました。この新しいプログラムが、インドと当社の双方の将来にとって必要なスキルを育み、若い優秀な人材が、グローバルな舞台でビジネスリーダーとして活躍することを期待しています。IIITDは、この目的の実現に向けた最適なパートナーであると確信しています」とコメントしている。

インドラプラズサ情報工科大学デリー校のランジャン・ボース学長は、「当大学は、インドで有数の総合的な研究教育機関になることを目指し、急成長している新進気鋭の大学です。これまで一貫して、変化する社会のニーズと向き合ってきました。ファーストリテイリングとの提携により、社会や産業に貢献しグローバルにつながるという私たちのビジョンはさらに発展することでしょう」と述べている。

ファーストリテイリングは、インドで2016年6月に生産事務所を開設し、2019年10月には、ユニクロのインド1号店をニューデリーにオープンした。今年7月にはユニクロのオンラインストアと公式アプリをローンチした。今回のプログラムを通して、インド社会に対するコミットメントをさらに強化する。

現在、インドでの採用活動にも力を入れている。IIITDは、エンジニアリングとテクノロジー分野の教育において先駆的な存在であり、2019年以来、インドの大学を卒業し、東京本部に入社した社員の中にも、IIITDの出身者が名を連ねている。

今回の活動は、ファーストリテイリングが、一般財団法人ファーストリテイリング財団を通して世界で進めている、学生向け教育支援の一環となる。このほか、学生が世界トップクラスのファッション大学院で学ぶことを支援する「ファッション大学院奨学金プログラム」や、日本の学生に世界トップレベルの教育を受ける機会を提供する「ハーバード大学経営大学院奨学金プログラム」を実施しているという。

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