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関西スーパー/4~9月は、センター稼働など生産性向上で増収増益

2019年10月31日 11:10 / 決算

関西スーパーが10月30日に発表した2020年3月期第2四半期決算は、営業収益627億1900万円(前年同月比1.6%増)、営業利益9億6100万円(9.9%増)、経常利益11億4500万円(8.2%増)、当期利益7億8400万円(15.2%増)となった。

「生産性向上」では、「フィールドワークによる作業効率向上」「ハードの導入による作業合理化」「システム投入による作業種類数の削減」そして「神戸赤松台センター稼動による店舗作業削減」に取り組んでおり、スライド棚や陳列什器であるエンドステージなどの新たなハ-ドを導入することによる作業合理化とともに、自動発注商品の品目数拡大のために実験を開始するなど作業種類数の削減に継続して取り組んだ。

セルフ精算レジは13店に導入し合計55店、キャッシュリンクシステムは14店に導入し合計52店となった。当期中に全店導入の完了を予定している。

「神戸赤松台センター」で製造し、店舗へ供給している炊飯・米飯や野菜の加工商品の品目数拡大により店舗作業削減を図るとともに、4月から開店前の集中作業軽減を目的に、阪急フードプロセスに輸入豚肉5品目の加工を委託し、5店へ商品供給を開始した。

「教育」では、6か月間の実習期間を経て正配属した新入社員を対象に、知識の修得と不安の解消を目的とした「新入社員教育プログラム」に基づき職場への定着化を進めた。高齢者や身体の不自由な人が、安心して楽しく買い物ができる店舗づくりを目指し「ユニバーサルマナー」の研修を実施することで相手のことを思いやり、行動できる人材育成にも取り組んだ。

店舗の改装は、4月に川西店(兵庫県川西市)をリニューアルオープンするとともに、お客の買物環境や従業員の職場環境の整備を目的とした小改装を2店で実施した。お客のさらなる利便性向上を目指し、4月から阪急阪神グループのSポイントサービスの取扱いを全店舗に導入した。これにより、全店舗で電子マネー(関西スーパーおさいふカード)、クレジットカード(関西スーパーカード)に加えて、共通ポイントカード(Sポイントカード)のサービス利用が可能となった。

通期は、営業収益1254億7000万円(1.5%増)、営業利益21億7000万円(9.2%増)、経常利益24億8000万円(6.1%増)、当期利益15億円(9.5%増)の見通し。

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